HOTEL BAMBOO GARDEN 錦糸町
Address 〒130-0022 東京都墨田区江東橋4-14-1
https://www.bamboogarden.jp/
海外旅行に行けなくなって、どれくらい経っただろう。女子にとっての海外旅って、お買い物だったり、有名スポットめぐりだったり、現地グルメだったり、いろいろなハイライトがある。そのなかで、大人になるにつれ重視したくなるのは、なんといってもホテルの雰囲気。
ねえ、ここって、チルできるの? できないの? どうなの? って。
今日のお目当ては、HPはすでにかっこいいし、フロントと待機室からもう一流ラグジュアリーホテル顔負けのデラックスオーラ放たれているし、絶対に間違いないのは901号室に入る前からわかる。
けど、やっぱり想像は想像でしかなくて、体験には勝てない。
北野「なんなの、このお部屋、すごい……」
思わず感嘆が漏れてしまった北野さんが一歩ずつ部屋の奥に進むたびに、モダンなタイル張りの床に反射する陽光が、近づく。
光差す、正面の大きな窓に手を伸ばす前に、もったいぶってお部屋を探検。
シンプルでハイセンスなデザイナーズソファ&ベッドには、大人女性のおしゃれ心をくすぐるくすみカラーなクッションが手抜かりなく並び、なにげなく置かれたガラステーブルに、ラブホインテリア好きの北野さんが唸る。
北野「普通、ラブホのテーブルってガラス1枚なんです。下が透けて見える。でもこれは、革張りの板の上にガラスが乗っているでしょう? これってなかなかないんですよ。いいなあ、こういうかっこいいテーブル、部屋に置きたいです」
ガラステーブルに置かれたお食事メニューも、ここは代官山のカフェかと見まごう瀟洒っぷり。
北野「わたし、入った瞬間から『ここは絶対にごはんが美味しいラブホだ』ってわかっていました(笑)。予想どおり、やっぱり美味しそう! えーーー、どうしよ、迷っちゃうなあ。スクエアな4種のチーズピッツァでしょ、それからリコッタチーズとほうれん草のファゴッティーニに、サーモンのブーシェに……ちょっと待って、モーニングサービスまであるの!? だめだ、止まらない(笑)。決めました! わたし、ここに17時にチェックインして、ジンビームハイボールを片手におつまみとメインを存分に頼んで、2時間はだらだらすごして。ほろ酔いのまま夜中にパートナーといちゃいちゃして。モーニングは和食セットとパンケーキセット、小倉トーストの全種類頼んで、ランチにブリオッシュのフレンチトーストを食べて、14時にチェックアウトします!」
食いしん坊の腕が鳴る魅惑のメニューのほかにも、なんと「3時間プラン」以上限定のフルーツサービスも!
この日はオレンジにグレープフルーツ、いちご、りんご、そしてキウイがたっぷり。フルーツをさらに彩るエディブルフラワーのデンファレが旅気分を沸かせて、そうだ、そういえば大きな窓の先を覗いてみたかったことを思い出させる。
カーテンを全開にすると、そこには広々としたテラスが広がって。十分すぎるほど突き抜けた青空、白い雲、そして、スカイツリー。
北野「こんなラブホテル、初めて来たー! すごいーー! 南国ーーー!」
叫びながらイスに背中を預ける北野さんが、まぶしさに思わず目を閉じる。
瞼越しの光、頬に触れる少し湿気を含んだ涼しい午後の風、遥か下から聞こえるかすかな車の音、鳥の声。すべての要素がまるでお布団のように体を覆い、眠気を誘う。
ああ、チルい。
ここは正真正銘、チルできるホテルです。
でも、このお部屋のチルはこんなもんではないようで。まだうとうとしていたいけれど、リラックスチェアから立ち上がって向かう先は、パウダールーム。
ベッドルームに引き続きハイセンスな洗面ボウルにイスに、そしてルームウェアは、いつもちょっと気恥ずかしくなっちゃうようなラブホテルの片鱗が一切ない、ジェンダーレスなデザイン。
北野「あ、ダイソンのドライヤーがある。これはポイント髙いですね。アタッチメントつきの豪華なやつだし! インテリアもプロダクトもかっこいいから、このお部屋に総額いくらかけたんだろうって、つい邪推しちゃう(笑)」
そして奥には、ニューヨークで活躍するデザイナーが一日の終りにリラックスしていそうな、やっぱりおしゃれなガラス張りのバスルーム。さらに、その先がこのお部屋のメイン。
青空を遮る格子から太陽の光がストライプに影を作る、露天ジャグジー!
北野さんの白い肌に、とびきりきらめいた光がかかる。きっと夜は、ランタンの灯りと、格子から漏れる月の光が、よりいっそう女性の肌をつやめかせてくれるはず。
北野「お酒、飲んじゃいたいな。平日だし、まだ明るいけど。わたしばっかりこんなにリラックスしちゃって、なんだか優越感を覚えちゃいます。もうちょっと……もうちょっとゆっくりしていたいなあ……」
錦糸町に佇む、プライベートリゾート。今日は一日、すべてを忘れてチルに浸れそう。