HOTEL GRANHILL
東京都豊島区北大塚2-18-2
https://fairy-group.jp/granhill/
大塚駅前、飲み屋街を抜けた場所に、ひときわキラキラと輝くラブホテル。思わず、夏の虫のように光に吸い寄せられてしまう。でも、室内はもっとキラキラで。
まずエレベーターを降りると、妖艶な赤い薔薇の壁紙で、官能的な気分が盛り上がる。
そして703号室のドアを開けると、これからこの部屋で見るものを予感させるシルバーの羽のオブジェがお出迎え。
エントランスと部屋を区切るドアを開けると、オリエンタルな葉が生い茂ったような銀色のパーテション。部屋全体を見回すと、どこもかしこも、キラキラ、キラキラ。まさに、白銀の世界。
弥生みづき(以下、弥生) うわあ、キラキラしていて、リッチな空間! 白メインだから、レフ板効果で女の子がかわいく見えそう!うれしいお部屋ですね
シルバーのスタッズがクールかつエレガントなアンティークデザインの白いソファは、一緒に来たお相手と身体が密着するかしないかくらいの、ちょうどいいサイズ感。弥生さんは、孔雀の羽のようなテキスタイルのクッションを抱えたり、背もたれに身を預けたり、さっそくリラックス状態に。
お食事メニューは、デリバリーが中心。お寿司、洋食、パスタ、お肉。なかでも弥生さんが注目したのは、「黒毛和牛A4ランク特選上カルビ!」。
弥生 こういうのを一緒に見るときってさ、『せーーのっ、コレ!』ってやるよね? まずはそういうイチャイチャをするのが好きなんです
そのままソファに倒れ、さらにリラックスする弥生さん。脚を抱えてきゅっとちぢこまると、上から覆いかぶさりたくなる劣情が沸く。ふとガラステーブルを見ると、ガラスの向こう側にクリスタルデザインのビーズが宝石のように散りばめられている。そういう細部まできめ細やかなキラキラはここだけじゃなくて。
たとえばミネラルウォーターサーバーのとなりには、クリスタルなオブジェがあったり、棚のグリップはスワロフスキー調の細かなラインストーンでできている。文字通り、どこもかしこも、キラッキラ。
お次はベッドへ。ベッドカバーはクッションと同じテキスタイルで、ゴージャスそのもの。特筆すべきは、細かなタイル調のシルバーのヘッドボードと、部屋中の光が反射してキラキラと輝き放ち続ける、壁一面のビーズカーテン。しかもこのビーズカーテン、なんと色が変えられるよう。カラーバーのような証明アタッチメントを調節すると、赤青黄色、緑に水色に、そしてそれぞれのグラデーションにと、何色にも光るのだ。
弥生 すごい、色が変わっちゃう! うわーーーすごい、クラブみたい! でもクラブ行ったことなーい! 私は肌の色がイエローベースだから、オレンジ色にしちゃお
ビーズに光が移ると、部屋全体がそれぞれの色に染まる。この日いちばんの弾ける笑顔で、とたんにテンションがあがる弥生さん。ひとしきり遊んだあとは、クイーンサイズの広々とした腰高ベッドでリラックス。うつ伏せになり、まわりを気にせず脚を投げ出す。
弥生 なんでパンツスタイルなんだろうって思ってるでしょ? 今日はデートをテーマに服を選んだんだけど、わたし、デートのときって絶対にスカートを履かないんです。だって恥ずかしいじゃん。『狙いにいってます!』って宣言しているみたいで。そういう下心が相手にバレちゃうのが恥ずかしいんです
「そういえば……」と、きょろきょろしはじめる弥生さん。
弥生 ここ、電マないんですか? あ! あった。箱に入れて隠してあるんですね、よかった。いやいや、わたしはよく一人でラブホに来るんですけど、なぜかって、お姉ちゃんと一緒に住んでいて家で一人でできないから、わざわざひとりでラブホに来るんですよ。この前、わざわざ行ったのに電マが置いていなくて。一人でできなくてもんもんとしながら家に帰りましたよ。ここはあってよかった……
どうやらこのお部屋、弥生さんの「一人でしたいときに来るリスト」にラインナップした模様。
弥生 思いっきり発散したいんですよね。ちなみに、だいたいイヤホンで音声作品を聞きながらしています。女優さんに『気持ちいいって言ってごらん?』と言われるのが好き。本気でするときは、目隠しして正座をして、電マを当てて、『ごめんなさいぃぃ!』と叫びながらしています(笑)。責められる側です(笑)
電マに気を取られつつ、まだこの部屋で行っていない場所がある。パウダールームに歩みを向ける。ラブホに来るときに「アメニティが気になる」という弥生さんだけど、このお部屋は余裕のOK。しかも。
弥生 ドライヤーとヘアアイロン、リファじゃないですか。これはポイント高いですよ。めっちゃいいですね
コンパクトボディで驚きのパワー、そしてまとまってツヤも出ることでお馴染みのリファを、このラブホでは全室に採用しているんだとか。そのままお風呂をのぞくと、浴槽の幅と同じ幅の大きなテレビ。いつまででも入っていられそう。
キラキラのお部屋を探検しつくした弥生さんは、ベッドにごろん。リブニットを少しずつめくり上げ、素肌をさらす。濃いピンクがオシャレな下着と胸元で光るシルバーアクセが相性抜群。
弥生 見ないでよー、さっき、すぐに恥ずかしくなっちゃうって言ったじゃん
デニムをゆっくり下ろす……けれども、脱ぎにくくて悪戦苦闘。そんなおちゃめな仕草をしていても、くびれからお尻の曲線が美しすぎて見惚れてしまう。そして、ベッドに沈みながら、自由気ままに妄想する。
弥生 まず池袋でひとりで飲んでるの。ぷらーって。で、2軒目の飲み屋さんで、隣にいる35歳くらいのサラリーマンと意気投合して、朝方まで飲んで。『このあとどうする?』みたいな。『でも始発はまだだよね』『もうちょっと飲み直す?』なんて話して。お互いに『いや、お酒はもういいか……』ってなるの。それで、どちらともなく『……ホテル、行く?』
照れ隠しのように枕に顔を埋める。そんな様子を愛でるように見ていると、顔を上げた弥生さんの視線とぶつかる。
弥生 でも池袋のラブホは満室で。じゃあちょっと離れたところに……ってことで、酔い冷ましがてら歩いて『夜のお散歩だね』なんてほのぼの言いながら大塚のラブホを目指すの、途中のコンビニで夜食とかコンタクトの液体とか買って。『どの部屋にする?』って聞かれたら、私はきっと気を使って『空いている部屋で』と言う。それで相手が選んでくれたのが、こんなにキラッキラしている部屋だとしたら、超いいよね!
ベッドの中で紡がれる完璧な物語、もしかしたらいま、このホテルのどこかで、なぞられているかもしれない。