HOTEL GRANHILL
〒170-0004 東京都豊島区北大塚2-18-2
https://fairy-group.jp/granhill/
ベージュとえんじ色のツートンカラーがレトロな、東京に唯一のこる都電「東京さくらトラム」が走る大塚。有名な老舗おにぎり屋さんがあったり、都内屈指の良コスパ風俗があったり、音楽好きを熱狂させるライブハウスがあったり。多様に愛される街だってことは、少し歩けばすぐにわかる。
お目当ての「HOTEL GRANHILL」は、そんな多様な街に溶け込むように、女子にとってちょうどいい感じにシックな外観。
ロビーのシャンプーバーには、お馴染みドラッグストア系のアイテムのほか、オーガニック系の&honeyから、自然由来のDROAS、ダメージ補修に定評があるDaianeまで、女子ウケヘアケアアイテムがずらりと並び、旬を逃さないアンテナがびんびん。
そして603号室も、やっぱり女子仕様で。
「きゃーっキラキラだらけですね! こういうお部屋って、テンションあがっちゃいます」(白桃)
見渡す限りのゴールドで埋め尽くされたお部屋。おもちゃみたいなキンピカ系じゃなくて、成金みたいなギラギラ系でもなくて、シャンパンの泡みたいに上品で落ち着いたゴールドなのは、趣向を凝らした空間デザインゆえ。
「ここの壁紙とここの壁紙、ゴールドで統一しているけど違うデザインなんだ。あ! ここも違う! こだわりを感じますねえ」(白桃)
そう、壁紙から装飾、クッション、ベッドカバーはすべて違ったテイストのゴールドがモチーフで。壁パネルは和風からミラー素材、そしてシェル素材まで、どの面も同じゴールドにはすまいという、デザイナーの徹底的な美意識が漂う。こういう奇妙だけどもどうしても惹かれちゃう空間って、ここでしか味わえないラブホテルの特権。
もちろん、パウダールームにはカーラーは万全だし、白桃さんが「楽しみのひとつ」と推す泡風呂も当然のように楽しめる。決してデザインだけに振り切っているわけではないことが、信頼できるポイント。
そして、落ち着いたヴィンテージ風のソファは、小柄な白桃さんの体がすっぽりと入るくらい、ふたりで座るとおのずと体が密着してしまうサイズ感。足を伸ばしてクッションを抱え、ふと天井を仰ぐと。
「照明、おしゃれすぎませんか? お部屋はキラキラなのに、ここだけデザイナーズなウッド調。こだわっていますねえ」(白桃)
うーん、飽きない。決して広いとは言えないこの空間で、いつまでも飽きずに白桃さんははしゃぎっぱなし。スカートをひるがえしながら、ベッドにぼふん! と腰を預け、「こっちの照明も変わってる! おもしろい!」「ベッドサイドの照明、ムーディできれいですねえ」と、ぴょんぴょんはしゃぐ。デザイナーのこだわりが、屈託のない笑顔になって返ってくる。
さて、キラキラなベッドカバーをむけば、混じりっけのない純白のシーツが現れるように。
さっきまではしゃいでいた白桃さんがロングスカートを脱いでゆくと、間接照明に越しにほのかに桃色がかる陶器のような素肌が現れる。
「ラブホテルって、私、エッチなことしかしないです。お部屋に入ったら、ずーっとくっついていたい。暇さえあればさわり合いたい。それで、できれば縛られたりしたいです。彼がしてるネクタイでも、浴室にあるフェイスタオルでも、腕を縛り上げられて、いじわるに責められたい」(白桃)
学生時代、興味本位でやってみたらどんどんのめり込んでしまったという「ハードな青春(笑)」を、白いシーツで半分顔を隠しながら、恥ずかしがりながらも明かしてくれる白桃さん。
おとなしそうな彼女だけど。一皮むけば、上品なゴールドがまったく別の顔を見せてくれるように、白いシーツの上ではたっぷり乱れてくれるんだろうなあなんて、想像だけでも満足しちゃう。
ゴールド部屋と、かわいい彼女。このマッチング、最高すぎない?