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汗と涙と笑いと愛。初代&第2世代が夢の共演を果たした10周年記念ライブレポート

2022年5月25日、晴れ、最高気温26℃。
夏と勘違いしてしまうほど暑かったこの日、そんな暑さの比にならないほど、“熱い”ライブが開催されました。その名も「恵比寿マスカッツ10周年記念ライブ〜オールスター大感謝祭〜」です。

当初、2020年冬に開催が予定されていたものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響により公演中止となってしまった10周年記念ライブ。1年5ヶ月の時を経て、念願の開催に至りました。

出演者は現恵比寿マスカッツ(以下、第2世代)メンバー27名だけでなく、なんと初代恵比寿マスカッツ(以下、初代)メンバー21名も……! メンバー総数は恵比寿マスカッツライブ史上最大人数、驚きの“48名”! さらに、10周年をお祝いするために、恵比寿マスカッツにゆかりのある豪華すぎるゲストの面々も大集合! 「恵比寿マスカッツ“フェス”」と化した、過去最大規模のライブをレポートします。

そして、緊張と愉悦が入り混じったライブ直前の新旧メンバーインタビューも決行。盛り盛り盛りだくさんの内容をお伝えしていきます。

写真・半田安政/取材文・阿部裕華

ライブ直前、初代&第2世代楽屋直撃インタビュー

今回のライブ会場は、「EX THEATER ROPPONGI」。
開演時刻は18:30ですが、私たち取材班はまだまだ陽が高い11時にライブ会場へと足を運びます。お目当ては第2世代メンバーの「楽屋」です!

恵比寿マスカッツメンバーは、ライブ前のヘアメイクを自分自身で行います。早速ヘアメイクに取り掛かっている人もいれば、メンバーのヘアメイクを手伝っている人、衣装にアイロンをかけている人、メンバー同士で会話を楽しむ人、写真を撮り合っている人、ご飯を食べている人……過ごし方は様々。

思い思いにライブ前の時間を過ごすみなさんの様子を観察していると、緊張の面持ちなメンバーもチラホラ……それもそのはず、今日は初代恵比寿マスカッツとの初共演。楽しみとプレッシャーが入り混じるのも無理はありません。

そんなライブ前の貴重な光景をただ楽しむためだけに、私たち取材班は楽屋へ来たわけではないのです! 真の目的は第2世代メンバーへのライブ直前インタビュー。

リーダー市川まさみさんを筆頭に、吉澤友貴さん、羽咲みはるさん、山岸逢花さん、桃乃木かなさん、三上悠亜さん、そして初代から出戻りしたメンバーみひろさん、希島あいりさんにこれまでのマスカッツの思い出やライブの見どころ、意気込みなどを聞きました!

▼第2世代ライブ直前インタビュー

Q.(みひろさん・希島さんへ)初代メンバーから出戻りしての今日の「10周年ライブ」に対する思いはいかがですか?

みひろ 心残りが晴れる日です。私は初代メンバーとして2年もいなかったのですが、卒業後に舞浜アンフィシアターの解散コンサートでメンバーみんなの団結力がすごく上がっているのを見て「私はなんで辞めちゃったんだろう」とちょっとだけ心残りが芽生えました。その心残りを察してくれたのか、マッコイ(斎藤)さんが第2世代で声をかけてくれて、これはチャンスだ!って。さらに、初代メンバーと合同でライブができることでようやく報われるなって。本当に夢が叶う日だと思います。

希島あいり(以下、希島) リハの段階から初代さんたちが揃って踊っている姿を見て、懐かしさと嬉しさ、さらに卒業してから約9年経つのに集まってくださるところにマスカッツへの愛を感じて、号泣してしまいました。だからこそ、今日のライブはできるだけ笑顔で迎えたいなと思っています。泣いてばかりいた私の成長した姿を見てほしいって……(泣)。今泣いちゃっているけど、ライブ中は笑顔を宣言します!

Q.ライブに向けた初代メンバーとのリハーサルはどうでしたか?

市川まさみ(以下、市川) 日を増すごとに初代さんたちとの一体感が生まれていくのを感じました。初代さんが第2世代に関わってくれるようになったのはここ数年なのに今回声を掛け合って集まってきてくれたり、第2世代メンバーは活動から5年経つ中で通じ合っていると感じられるようになったり。そんなメンバーたちと10周年のお祝いができるなんて本当に嬉しいです!

吉澤友貴(以下、吉澤) 今の私たちがいるのって初代さんの5年間の活動があったからなんだと実感しました。初代さんの思い出話を聞いたり、マッコイさんとの絡みを見ていたりすると、思っているよりも10年の歴史って本当に深くて。初代のみなさんと一緒にステージに立つのは初めてですけど、初代さん、スタッフさん、お客さんに恥じないパフォーマンスをしようって思っています。

羽咲みはる(以下、羽咲) すごく刺激を受けました。とにかく初代さんの雰囲気や空気感がめちゃくちゃ良くて、私たちはリハや練習でピリピリしていることが多いから「こういう空気感にしていきたいね」と話しました。この機会に、今後は第2世代メンバーの雰囲気がちょっと変化していくんだろうなと思います。こんな貴重な機会をもらえて、すごく嬉しいです。

Q.昨日は寝られましたか?

市川 ずっと台本を読んでいて、全然寝られませんでした(笑)。今回はゲストさんが来るのでミスは絶対に許されないと思って……! あと、みんなで『バナナマンゴーハイスクール』を踊るんですけど、初代さんと第2世代で振りが違うんですよ。今回は初代さんの振り付けで躍らせてもらうので、永遠に練習していたら寝れなくなりました(笑)。

吉澤 意外と寝ました!(笑) 寝る前に、MCのネタにもなったらいいなと初代さんの今までの番組を見て気持ちを高めていました。それを見ていたら本当に初代さんのバラエティ能力はハンパないなって思うくらい面白かったので、今日は初代さんに負けず第2世代も頑張りたいと思います!

Q.10周年ライブで特に楽しみにしていること・見どころは?

市川 前回のライブでは第2世代だけで歌った10周年記念ソング『No Victory Without Dream』を、今回初めて初代のみなさんと一緒に歌います。歌の前にはMVも流れるので、みなさんの心に良い思い出として刻まれたら嬉しいです。

吉澤 初代と第2世代のユニットがスペシャル共演するので、それがめちゃくちゃ楽しみで。(吉澤さんのユニット)紅蠍の『チョンゲーオ』に初代さんが参加するパターンと、初代さんの楽曲『ヘラクレス』に私が参加するパターンがあるので、すごく嬉しいし頑張りたいですね。

羽咲 恵比寿マスカッツのオーディションの時に「プルカワが好きです!」って言ったくらいプルカワが大好きで。今日はコラボコーナーでプルカワのお二人と『プルカワYES』を披露させてもらえることになったんです! 絶対に忘れられない1日になると思うので、最高の思い出にしたいです。

希島 希志さんたちのユニット『ナイチンゲール』に入るんですよ! リハで踊りすぎて今の時点で首が痛いけど(笑)、すごく光栄ですね。本当にこれが一度きりのパフォーマンスだと思うので、絶対に見てほしいなと思います。

山岸逢花 初代さんたちと一緒にステージに立てるのが本当に嬉しい。今日の初代メンバーが揃うことは後にも先にもないと思うので、目に焼き付けてほしいです。最高のお祭りになるから、最初から最後まで目に焼き付けて今日という日を忘れないでほしいです!

みひろ 初代・第2世代での『バナナマンゴーハイスクール』ですね。今回は初代の振りで踊るんですけど、初代メンバーとして身についているかなぁと思っていたら、意外と身についていなくて……永作あいりちゃんに「みっひー違うよ!」と教えられちゃいました(笑)。

三上悠亜 初代さんと一緒に歌う10周年記念ソング『No Victory Without Dream』は楽しみです。リハーサルではかすみ果穂さんの横だったのに、本番直前で立ち位置が変わって横じゃなくなっちゃったんですよ! かすみさんの横が良かった!と思っているのですが、リハでいっぱいお話ができたからまあいいかなって(笑)。ちょっと悔やんでいる私の表情を、あえて見てほしいです(笑)。

桃乃木かな 私、きっしー(希志あいの)さんに憧れてAV業界に入ったんですよ。だから今日は、きっしーさんと同じステージに立てるのがすごく楽しみです! MV撮影の時もお会いしたんですけど、今日はまだ全然お話ができていなくて……一緒に写真を撮りたいなってずっと思っています(笑)。


第2世代メンバーへのインタビューを終えたところで、次に取材班が向かったのは「初代メンバーの楽屋」!

表舞台に立たなくなった人、久しぶりに恵比寿マスカッツとしてステージに立つ人……10周年記念のために駆けつけてくれた懐かしの初代メンバーたちに思わず感極まる取材班。まるで同窓会のような雰囲気でガールズトークを楽しんでいました。

第2世代メンバーはワクワクよりも少しばかり緊張が上回っているように感じましたが、初代メンバーは全く緊張を感じさせません。さすがの貫禄を見せつけてくれました。

盛り上がっているところ申し訳なさを感じつつ、初代メンバーにもライブ直前インタビューを実施!初代リーダー蒼井そらさん、2代目リーダー麻美ゆまさん、3代目リーダー希志あいのさんに加え、吉沢明歩さん、瑠川リナさんに恵比寿マスカッツの思い出を振り返ってもらうと共に、第2世代に対する思いを語ってもらいました。

▼初代ライブ直前インタビュー

Q.恵比寿マスカッツとして特に印象に残っている思い出は?

蒼井そら(以下、蒼井) 第2世代が始まったこと(笑)。私たちで恵比寿マスカッツは完結したと思っていたし、第2世代が始まった時は自分たちが築き上げたものを新しい子たちが引き継ぐことが初めはすごく悔しくて、「嫌です!」って言っていました。だけど、PTAとして関わるようになってから第2世代の成長していく姿を見て、第2世代がいてくれて良かったなって思いました。新生マスカッツが続けてきてくれたから、今日こうやって10周年ライブができると思うと本当にありがたいです!

麻美ゆま(以下、麻美) 一番記憶に残っているハプニングが、日比谷野音のライブ(3rdコンサート振替公演『そうだ! みんなで野音に行こう』)の1曲目の一番カッコつけるところでコケたこと。当時、私がリーダーでみんなに「転んじゃダメだよ!」って口酸っぱく言っていたのに、自分が冒頭でコケるという大失態(笑)。それをみんなが笑いに変えてくれたことが、自分の中にずっと残っています。今日も少し頭によぎっているので、心に余裕を持つようにしています(笑)。

Q.今日のライブで楽しみにしていることは?

蒼井 初代メンバーの登場がすっごく楽しみです。きっとお客さんたちは「(初代が)いつ出てくるんだろう」「どういう形で出てくるんだろう」「パフォーマンスもするのだろうか」と考えていると思うのですが、しっかり踊りますので(笑)。見ている方たちに驚きがあるんじゃないかなと考えると、私たちも見せつけてやろう!という気持ちになりますね。

麻美 初代と第2世代の『親不孝ベイベー』がめちゃめちゃ楽しみです! 総勢50人近くでラインダンスをするんですけど、リハからすごく圧巻で。本番の照明や衣装を加えたら、すごく見ごたえがあるだろうなって思います。

瑠川リナ(以下、瑠川) 当時『親不孝ベイベー』のセンターだったのですが、今回もセンターをやらせていただけることになって。絶対にキメていきたいなって思っています(笑)。こういう場に出ることは次はないと思うので……せっかくマッコイさんが選んでくれたセンターをやり遂げたいなと思います。あとはユニットのプルカワも頑張りたいです!

吉沢明歩(以下、吉沢) 舞浜アンフィシアター以来初めて、当時の名曲(笑)を初代メンバーで踊るのが楽しみです。当時を思い返しながら懐かしい気持ちで、今もステージ上でおそらく輝いているだろう私たちを見守ってほしいなって思っています。ただね、本当に息が切れるの!フルじゃないのに!(笑)そんな今の私たちを楽しんでほしいなとも思います(笑)。

Q.今日のライブに対する思いはいかがですか?

瑠川 引退してから「ライブに出ない?」とお誘いがあってもすべて封印していました。でも今回は10周年という節目。自分にとってマスカッツは人生の一部だし、マスカッツがあったから自分がいる。だから今回のライブには出たいなって思っていました。それでもギリギリまで決心できなくて……考えに考えて、5月の頭に出ることを決心しました。出なかったら絶対に一生後悔する!って。今日は最高の日にできたらいいなと思っています。

麻美 みんなで集まってリハができただけでも嬉しいのに、そこに実際にお客さんが来てくれるのは感動でしかない。プレッシャーに弱いけど、絶対にこけられないですよ!(笑)恵比寿マスカッツは一生懸命やっているからこそ面白さがあると思うので、一生懸命楽しくやりたいです。第2世代のみんなにも本当に楽しんでほしい! 最高の景色を見てほしいと思っています。

吉沢 初代の泥臭いアイドルと、第2世代のキラキラしたアイドルの両方が見られると思います。第2世代の子たちはもうすっかりアイドルですけど、初代は今の子たちより泥臭いがゆえにそれぞれ個性が立っているグループなので(笑)。「アイドルだと思うなよ!」と鍛え上げられたグループだからこそ、第2世代と違う魅力を見せていきたいです!

Q.歴代リーダーたちから見た第2世代への印象を教えてください!

蒼井 音楽もダンスも素晴らしい! 私たち初代にはなかったカッコよさ、クールさ。私たちが10年若かったとしても、同じことはできない!って思います。フォーメーションもすごくキレイに揃っていて。リハもすごく真面目で、本当にしっかりやっているなと思いますね。

麻美 とにかくカッコいいから自信を持って活動を楽しんでほしい。特にリーダーのいっちー、心配になっちゃうくらい、よくできているというか……しっかりしているからこそ、みんなの信頼関係や緊張感が生まれていると思うので、本当に素晴らしい。でも逆にしっかりし過ぎちゃって、当時の自分をちょっと重ねてしまうところもあります。私はみんなに頼ることができなかったから、いっちーには頼れるところは頼ってもいいんだよって伝えたいですね。

希志あいの ダンスや歌も私たちとは比べものにならないくらいレベルが違いますし……もはやアーティストですよね! 初代マスカッツはやっぱり番組から出てきたアイドルだから、お笑いがベースだったんです。振り付けにも曲の歌詞にも笑いやギャグの要素が入っていて。だけど第2世代はすごくカッコいい。同じグループだっけ?と(笑)。
今回初めて第2世代とみっちり一緒に時間を過ごさせてもらって、本当にみんな真面目で真っすぐですごいなって。10周年記念ソングのMV撮影時も参加したのですが、雨でびしょ濡れで寒くてお腹も足も出た衣装なのに、愚痴一つ言わない。むしろお互いに声を掛け合って頑張っていて、根性ややる気も感じました。初代たちが尊敬するくらいです。

第2世代恵比寿マスカッツ、圧巻のパフォーマンス!


そんなこんなであっという間に開演目前!
客席を見てみると、たくさんのファンたちがすでにライブ準備万端。ペンライトやスティックバルーンを持ったり、ハッピでめかしこんだり、声が出せない状況の中で推しを応援する方法を模索してきている恵比寿マスカッツファン、さすがです。マスクで一人ひとりの表情は見えないものの、みなさんから期待と希望に満ちた表情が受け取れました。

そんな中、会場内に流れたアナウンス。「この声どこかで聞いたことあるな……」と思っていたら、2008年の『おねがい!マスカッツ』から恵比寿マスカッツの番組でナレーションを務めていた富沢美智恵さんの声。恵比寿マスカッツのために駆けつけてくれたそう。
さらに前説を担当するのは、恵比寿マスカッツ総合演出のマッコイ斉藤さん。「10周年記念ライブ」であることの実感が着々と湧いてきます。


マッコイさんの前説で会場の空気が温まったところで、いよいよ開演時間です。
音楽がフェードアウトし、巨大スクリーンが登場。オープニングVTRには恵比寿マスカッツのこれまでの軌跡として10年を振り返る映像が流れ始め、客席からは拍手の音が聞こえます。
映像の最後に映し出されたのは、「恵比寿マスカッツ10周年記念ライブ〜オールスター大感謝祭〜」「恵比寿マスカッツ」の文字。大喝采の中、なんと客席サイドの扉から第2世代メンバーが入場! 観客席を通り抜け、ステージへ向かいます。

『ヘブン・イズ・プレイス・オン・アース』に合わせて手拍子でメンバーを迎え入れるファンたち。コロナ禍で客席とステージに一定の距離が生まれる今、この時だけは観客とメンバーの物理的な距離がグッと縮まりました。

ステージ上には総勢27名の第2世代メンバー。キラキラならぬギラギラな衣装を身に纏い、照明と相まって光り輝く姿が眩しい! ちらりと見えるおへそとおみあしは、また違った意味での眩しさを感じ、釘付けになります。
第2世代リーダー市川さんの「一生に一度しかないお祭りをとことん楽しみましょう~!!」という掛け声のもと流れ始めたのは、第2世代のデビューシングル『TOKYOセクシーナイト』。ここから、ぶっ続けで『DIGITAL NOISE』『EBISU ANIMAL ANTHEM』と激しい楽曲が続きます。

一糸乱れぬ息ピッタリのフォーメーションダンスがめちゃめちゃカッコいい! メンバーと一緒にファンのみなさんもジャンプで盛り上がります。

会場の熱が上がってきたタイミングで、羽咲みはるさん、桃乃木かなさんたちの『ピン×ポン デューサー』、再度第2世代が集まり『ビビる-Bodyで-Boo』、MOMOROCKの『PUZZLE』からの第2世代一同が再登場で『バッキャロー』『ジャンピングビー』と駆け抜けます。


『ジャンピングビー』終盤には、メンバー一人ひとりが10周年記念ライブや恵比寿マスカッツに対する思いを伝えていきます。さらに『Twenty-Nine』『じゃり道』『Sexy Beach Honeymoon』を披露。開演からここまでにパフォーマンスした楽曲はすでに11曲。ほぼ休むことなくノンストップでパフォーマンスする姿に「彼女たちの本業は何だったっけ!?」と思わされます。

今宵、一夜限りの復活を果たした初代恵比寿マスカッツ!

完璧なパフォーマンスで会場のボルテージを高めまくってくれた第2世代メンバーたち。ステージ上が暗転し、次は何を披露してくれるのかと期待している中、再び照明が点いた先に見えたのは、初代恵比寿マスカッツ! 一夜限りで復活した21人の登場です。


観客からの大きな拍手に迎えられ、『ハニーとラップ♪』『ロッポンポン☆ファンタジー』『スプリングホリデー』をメドレー形式で披露。第2世代とは一味違う、コミカルでセクシーな“あの頃の初代のまま”のパフォーマンスにファンも感無量。

とはいえ、久しぶりのパフォーマンスに息切れし、舞台袖へ水を飲みに行く初代メンバーたち。そんな彼女たちの姿に会場からは笑いも。
少し息が整ってきたところで、早速次のパフォーマンスへ。


チャイムが鳴り響くとともに、吉沢明歩さんの「今日はみんなで、いい花咲かせるよ」の一言……そうです、初代恵比寿マスカッツのデビューシングル『バナナマンゴーハイスクール』! これには観客から拍手喝采!

さらに、曲中盤にはステージ後方に第2世代も登場。初代と第2世代、総勢48人が一緒に『バナナマンゴーハイスクール』を踊ります。初代の振り付けで『バナナマンゴーハイスクール』を踊る第2世代は貴重です。


そしてそのまま『親不孝ベイベー』に突入。前方には初代、後方には第2世代が並び、ラインダンスを披露。引退後初のステージとなった瑠川リナさんセンターのパフォーマンスに胸が熱くなったファンも多いはず。
最高のパフォーマンスを見せてくれた初代・第2世代メンバーに大きな拍手を送るファンたち。ここでようやく本日初めてのMCパートへ。


お決まりの「エロく正しく美しく!恵比寿マスカッツです!」と初代・第2世代の総勢48名であいさつする中、「初代だけであいさつしてもいい?」と水を差す初代リーダーの蒼井そらさん。

「卒業してから9年!久しぶりに集まりました!平均年齢40歳!私たちも…恵比寿マスカッツです!」
とあいさつし、会場の笑いをグッとつかみます。さすがです。

初代・第2世代、夢の競演を果たしたところで、メンバー全員舞台袖へ。
「マスカッツステーション」と題し、某音楽番組風の司会として登場したのは、2008年から2017年まで恵比寿マスカッツの番組MCを務めたお笑い芸人・おぎやはぎのお二人。

そして、恵比寿マスカッツ10周年記念のために駆けつけた、大久保佳代子さん『夕暮れ気分』、クロちゃんさん(クロさっきー)『だって恋だしん』、カンニング竹山さん『ヘイ・ユー・マスカッツ』とそうそうたるゲスト陣がお祝いに歌を、お笑い芸人・品川庄司のお二人が軽快な漫才を披露。

これだけのゲストが集まるって本当にすごいことだと思うんです。「恵比寿マスカッツはたくさんの人たちに愛されているんだなぁ」なんて感慨深くなってしまいました。

初代・第2世代混合ユニット、特別パフォーマンス!

ゲスト登場で「オールスター感謝祭」感が増したところで、ここからは中盤戦に突入! なんとなんと、初代・第2世代が夢の共演。今宵限りのコラボユニットのコーナーへ!


最初はどのユニットが登場するのかワクワクしていると、なぜか登場したのはドレス姿のみひろさんただ一人。『バツワン』を気持ちよく歌う中で、なぜか美術さんが登場。セットの組み立て作業を始めます。


……というコントで会場の笑いを誘い、今度は誰の邪魔をされることなく三上悠亜さんが『孤独』を熱唱。結局ユニットじゃないんかい!というツッコミはこの際忘れて、青いペンライトを照らしながら三上さんの歌声に酔いしれます。


ミディアムバラードでしっとりとした雰囲気が漂う中、瑠川リナさん、羽咲みはるさんたちが『プルカワYES』を披露! ライブ直前インタビューでは「念願です」と話していた羽咲さん。初代メンバーに挟まれ、嬉しそうな表情です。


その後もATMメンバーによる『徒花』、紅蠍メンバーと初音みのりさんらの『チョンゲーオ』、『霊感少女A』、蒼井そらさん、里美ゆりあさん、あさみんさん、桜もこさんらの『九九ダンス』、希志あいのさん、希島あいりさんらの『ナイチンゲール』、麻美ゆまさん、あさみんさん、吉澤友貴さんらの『ヘラクレス』と、ここでしか見られないコラボユニットのパフォーマンスがノンストップで駆け抜けます。


今回が初めてとは思えないほど、初代・第2世代の息の合ったパフォーマンスに感嘆! ファンのみなさんも声が出せない代わりに、ペンライトやスティックバルーン、手拍子で盛り上げます。まるで心の声援が聞こえてくるようです。
『ヘラクレス』終盤には大久保佳代子さん、おぎやはぎさんがステージ上へ再び登場。ここで本日初となる、初代メンバーとおぎやはぎさんがご対面!


おぎやはぎさんの無茶ぶりやいじりにも、難なく応えていく初代メンバーたち。ファンの方たちはきっと、当時の『おねがい!マスカッツ』を思い出し、懐かしさを感じていたことでしょう。

そんな笑いとノスタルジックな空気に包まれた会場に、さらなるサプライズが。なんと初代メンバーからのビデオメッセージが到着! Rioさんを含めたメンバーたちから、恵比寿マスカッツ10周年のお祝いと共に第2世代へのエールが贈られ、観客からは温かい拍手が巻き起こります。
感動からちょっぴりしめやかになったところで、再び第2世代のターン! ライブは後半戦へ!


1発目の楽曲は『ホップステップバック』。中にはユニット含めすでに15曲以上のパフォーマンスをしているメンバーもいるのですが、全く疲れを感じさせません。休む間もなく『バイバイダーリン』で、クールでセクシーなパフォーマンスを見せてくれた第2世代にファンのみなさんも大盛り上がり。


さらにそこへお祝いに駆けつけてくれた新たなゲスト、鈴木紗理奈さんと一緒に鈴木さんの歌手デビュー曲『シャレになんない』を熱唱! 鈴木さん、第2世代恵比寿マスカッツ、そして観客のみんなで拳を高く振りかざします。


会場が一体となったところで、再び初代メンバーと大久保さんがステージ上に姿を現し、総勢48人……ではなく総勢50人が集い、恵比寿マスカッツライブ恒例の『ウォンビーロング』を歌い上げます。

初代・第2世代関係なく、自分の立ち位置をも自由に動き回る恵比寿マスカッツメンバーたち。初代メンバーと各々絡む、第2世代の嬉しそうな表情といったら……。ワチャワチャ感にほっこりとした気持ちを感じる中、後半戦もあっという間に終幕。

オールスターで『バナナマンゴーハイスクール』


もちろんまだまだライブは終わりません。声が出せない代わりに手拍子でアンコールを欲しがるファンのみなさん。胸に秘めた「アンコール!」の声、恵比寿マスカッツのメンバーもしっかり聞こえていたと思います。
そして迎えたアンコールパートに、まさかの新たなゲスト「けいちょん」こと極楽とんぼ の山本圭壱さんが登場! 本来この日、ロビーに(入場禁止)の貼り紙がされていたのですが(※ネタです)、ファンの方たちは温かい拍手で山本さんを迎えます。

ステージ上には山本さん、大久保さん、鈴木さんと『めちゃイケ』メンバーが集い、懐かしのコントが繰り広げられ、ちょっとした感動を覚えます。
活動10周年をお祝いする『未来史上最年少』を山本さん、鈴木さんが歌い上げたところへ、白の上下に衣装チェンジした第2世代のメンバーたちも登場。さらにさらに、阿佐ヶ谷姉妹のお二人が忙しいながらもお祝いに駆けつけてくれました!


本日のゲストがすべて出そろったところで、第2世代メンバーから10年の感謝を込めた「感謝状」と花束の贈呈式へと移ります。


マスカッツの母である大久保さん、マスカッツの校長であるおぎやはぎさん、マスカッツの姉である阿佐ヶ谷姉妹さん、そして第2世代にとって永遠の憧れであり目標でもある初代恵比寿マスカッツメンバーに感謝の気持ちを伝えます。思いがこみ上げ、涙を流すメンバーも。


そんな中、10周年を記念した新曲『No Victory Without Dream』を第2世代メンバーで披露。歌詞の《掲げた拳に》と共に突き上げた拳。その中には、これまでのこと、今この瞬間のこと、これからのこと……様々な思いが込められているように感じました。


初代メンバーも加わり、総勢48人で『No Victory Without Dream』を歌い上げます。観客からは鼻水をすする音も……ペンライトと手拍子が相まったこの絶景をずっと見ていたい、そんな気持ちにさせられました。


しかし、時間は有限です。本当の本当に終わりの時間がやってまいりました。最後を締めくくるのはやっぱりこの曲。本日2度目、恵比寿マスカッツの校歌『バナナマンゴーハイスクール』! 初代・第2世代メンバー、ゲスト一同、オールスターがステージ上に大集合!

歌って踊って、最後の最後に今日一番の盛り上がり。ただ感動の涙で終わらせるんじゃなくて、笑顔で終わらせてくれるのが、やっぱり恵比寿マスカッツだな〜と思いました。


大きな拍手に包まれながら全員がステージ前へ2列に並んだところで、最後はやっぱりこの一言がないと締まりませんよね。

「エロく、正しく、美しく! 私たち、恵比寿マスカッツでした!!」


興奮冷めやらぬ中、取材班はまたまた第2世代の楽屋前へ……リーダーの市川さんからライブ終了直後の熱いコメントをいただきました!


市川第2世代メンバーの中では反省点もあったんですけど、全体を通してみるとたくさんの支えがあってここまで来たんだなって実感して、とにかく後半は感動して泣いちゃいました(笑)。スタッフさんからも『いいライブだった』って言っていただけたので、この先また一歩踏み出して頑張っていこうって思います。(満面の笑みで)今日はビールを飲みます!