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COVER MODEL Vol.21  葉月あや「清純派じゃなくていい。自分らしく真剣に向き合えば、結果はついてくる」

SERIES -COVER MODEL

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カバーモデル連載では毎月、豊かな感性と多彩な視点で生きていく人々の姿をお届けしていきます。

第21回目は、グラビアモデル・葉月あやさん。

デビューからしばらくは順風満帆だったけれど、後輩の台頭やDVDの売上低下で、いっときは辞めようと思ったこともあります。
でも、自分らしさを見つめ直し、まっすぐ仕事と向き合うようになってからは、持ち直したのだとか。

底抜けに明るい葉月さんから、これまでのキャリアや趣味、将来の夢をうかがいました。

文・菅原さくら/写真・羊肉るとん

葉月あや プロフィール

1991年6月9日生まれ。2013年からグラビア活動開始し2014年には「日テレジェニック2014」に選ばれ、人気投票1位でグランプリ受賞。最新DVD「起きたとき世界が明るい」(エアーコントロール)にて大好評発売中。

 

風向きが変わったのは、仕事への向き合い方を変えてから

――デビューしたのはどんな経緯だったんですか?

葉月あや(以下、葉月) ワーキングホリデーでオーストラリアに行くために、バイトでお金を貯めていたんです。で、もうすぐ出発するという日に、漫画喫茶で調べ物をしていたら、デスクトップにグラビアのDVDパッケージが表示されていて。

じつはずっと巨乳がコンプレックスだったんですが、そのDVDに出ていた方がびっくりするくらい巨乳で、私の胸も活かせるのかも? と思ったんです。「オーストラリアはいくつになっても行けるけど、グラビアは若い今しかできない!」と一気に盛り上がって、23歳で現在の事務所の面接を受け、所属が決まりました。

――そのまま、仕事もすぐ軌道に乗ったんですか?

葉月 めちゃくちゃ順調でした! 当時はメイクも濃い金髪のギャルだったんですが「グラビアは清純派が絶対だから、メイクを薄くして日焼けも辞めてね」と言われ、素直に従って。所属から一ヶ月くらい経ったとき「芸能界の厳しさを教えてやる」なんて言われて受けた日テレジェニックで、なんとグランプリをいただいちゃったんです(笑)。

最初は、25歳までにコンビニに並んでいる雑誌の表紙がやれなかったら、辞めようと思っていたんですよね。ワーホリ用の貯金もあるんだから、そのときはすぐオーストラリアに行っちゃおうって。でも、おかげさまで雑誌の表紙もやらせていただけて、グラビアで生活できるようになりました。

だけど、26歳くらいのとき、同じ事務所の後輩たちがすごい勢いで伸びてきたんです。私はDVDの売り上げも少し停滞してきた時期だったし、辞めるかどうか悩みました。でも、マネージャーだった同い年の女性が「私はまだあやちゃんと一緒に過ごしたいし、あやちゃんがどうなっていくのか、もっと先を一緒に見ていきたい」と言ってくれたんです。じゃあ、もう半年くらい頑張ってみようかなと思って続けることにしました。

――仕事との向き合い方は変わりましたか?

葉月 はじめて、自分のDVDの企画会議に出てみました。それまではなんとなく言われたことをこなしていたけれど、せっかくこの仕事を続けるなら記憶に残るもの、自分も納得のいくものが作りたいと思ったんですよね。それで衣装も構成も、すべてに意見を出させてもらったDVDが、今までで一番売れたんです。

無理して「清純派」でいることを辞めたら、楽になった

――自分の意志を持って仕事に取り組みだしたら、風向きが変わったんですね。

葉月 そのタイミングで、無理して清純派でいることも辞めたんですよね。自分には自分のいいところがあるはずなのに、無理して取り繕っていると、周りと自分のことも比べてしまう。自分らしくいるようにしてからは、他の人に嫉妬することもなくなりました。もちろん、そうやってつくったDVDが運よく売れたからポジティブにいられる、っていうのもあるんですけど(笑)。

最近は、派手で明るいギャルみたいな感じで売っています。ゴールドやヒョウ柄の水着を着てみたら、そっちのほうが似合うし、ファンの方にも受け入れてもらえてる。業界的に「清純派が正義」なのは変わらないから、スキマ産業として、ギャルというニッチなところを狙っていきたいです(笑)。

――グラビアのやりがいは何ですか?

葉月 ファンの方が「この写真めっちゃいいね!」と言ってくれたときが一番うれしいです。それが、自分も積極的に意見を出してつくったものだったら、いっそう最高ですね。いつかはファンの方々から意見を募って、私とファンのこだわりを詰め込んだDVDをつくってみたいと思っています。

――反対に、グラビアをやっていて大変なことはありますか?

葉月 いっぱいありますよ~! 一番は寒いこと。とくに今は海外ロケができないから、冬でも国内で撮らなくちゃいけなくて、マジで寒いんです。風の強い海辺でも身体を濡らしたり、オイルを塗ったりするから、歯はガタガタ鳴るし鳥肌は止まらないし……。少しでも暖かくするために、浜辺をぶわーっと走ったりしてます。あとは、帰ったらすぐに葛根湯を飲んで寝ることしかできません(笑)。

それから、水着になってお仕事をしているからか、身体について「普通だったら周りの女性にそんなこと言わないよね?」って言葉を投げかけられることがあります。写真や映像として世に出ている作品は、どんなふうに見ていただいても使っていただいてもいいんだけど……直接デリカシーのない言葉をかけられるのは、やっぱり悲しいです。

「そういう仕事をしてるんだから仕方ないでしょ」って言われたら納得できる部分もあるし、難しい問題なんですけどね。

働きたくなさすぎて、逆に先のことまでちゃんと考えている


――プライベートでのリフレッシュ法を教えてください。

葉月 6年くらい前からずっとサウナが好きです。でも、最近流行ってるから、逆に言いづらくなっちゃいました(笑)。あとスノボやサーフィンも大好きなんですが、ケガをしちゃいけないから、やれる機会が少ないんですよね。

――ギャンブルもお好きだとうかがっています。

葉月 大好きです! もともと親が好きで、年末年始はみんなでボートレースに行ってたんですよ。でも「お前はハマるからやるな」ってずっと言われていて、海外旅行先でしかやらないようにしてたんだけど、ギャンブル系のお仕事をいただくようになってからは日本でもハマっちゃいました(笑)。

グラビアができなくなったときのために、ディーラーの勉強もしています。海外のカジノで働くには資格が必要なんですよ。それさえ取っておけば、いろんな国や地域で需要があるし、年齢制限もないから、職を失うことはありません。

――完璧なキャリアプランですね。

葉月 本当は、働くことが好きじゃないんですよ。だからこそ、今頑張ってお金を貯めて、物価の安いフィリピンに豪邸を建てたい。そこで月2回くらいギャンブル系の配信をやったり、カジノのディーラーをしたりして食べていけたらいいなって。働きたくなさ過ぎて、逆に先まで考えているだけなんです(笑)。

――では最後に、そんな将来を思い浮かべてイメージする色を教えてください。

葉月 絶対にイエロー! 明るい黄色って、すごくハッピーな色じゃないですか? 未来を想像すると、この色以外は思いつきません。

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