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「あなたの知らないめくるめくショークラブの世界!」 ~きっと貴方の推しが見つかる!六本木・バーレスク東京後編~

InstagramやYouTubeなど、さまざまなSNSが普及したことにより、“知らない世界”に触れる機会が増えたように思える。しかし「行ってみたいな」とは思う一方、実際に“行く”にはほんのちょっと勇気が必要な場所もあることだろう。

本企画では、そんな場所に実際に足を踏み入れ、その魅力や楽しみ方を紹介する。この記事を読めば、きっとあなたもバーレスク東京に行ってみたくなるはず!

後編では、MOMOさんのインタビューと、大迫力のショーの様子をレポートする。

取材・文:於 ありさ 写真:高澤 梨緒 編集:早川 大輝

「気軽に誰でも遊びに来てもらえる場所」MOMO

MOMO「六本木のロリアイドル、バーレスク東京のMOMOです!」

元気に挨拶してくれたMOMOさんは、フジテレビ系ドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」で特集された、メディアでも話題のタレント。

MOMO「小さい頃からずっとダンスをやっていて、テーマパークのダンサーになりたいと思っていたのですが、身長が足りなくてなれないことに気づいた時に“なんのためにダンスをしているんだろ?”と思ってしまったんです。

ただ、小学生のころダンスの先生がバーレスクの映画を見せてくれたことがきっかけで、バーレスクという場所への憧れも持っていました。それでバーレスクについて調べたら、東京にこの場所があることを知り、絶対ここで働くために頑張ろうと思ったんです。

それで18歳の頃バーレスクに遊びに来たときに、店長のクロトさんにスカウトしてもらったんです。当時、バーレスクは200人受けても1人しか受からないという噂を聞いていたので、声をかけていただいた時は嬉しかったですね」

そんなMOMOさんに、バーレスクとはどんな場所なのかと質問すると、次のように答えてくれた。

MOMO「意外とアットホームな場所なんですよね。私のファンの方に関していうと、週刊誌やSNSを見て、私を知って来てくれている人も多いです。なのでアイドルが好きな方や、カメコさんのような方もいらっしゃいます。

だから、六本木という場所だけど、良い意味で客層は六本木らしくない。気軽に誰でも遊びに来てもらえる場所なのかなと思っています。女性でも気軽に遊びに来れますよ!男性も女性もお客さんの率は半々。会える頻度も多いですし、距離も近いので、今推しがいないよって方、推しがほしいなと思っている方には、ぜひ来てほしいです」

キラキラ輝くタレントとの距離の近さがたまらない

タレントインタビューの後、いよいよ開店。

ショータイム幕開け前の挨拶時間には「久しぶり!」「今日は来てくれてありがとうございます」と親しげに話すタレントさんとお客さんのやりとりが目に映った。

インタビューで「ファンの人からは、良い意味で普通と言われます」と話していたTOMOMIさん。

TOMOMI「ショーが始まる前、最初の30分と、ショーが終わった後のチップタイムでお客さんと話す機会があるんです。それと普段のインスタライブを通して、たくさんお話しています」

そう話していた通り、積極的にコミュニケーションを取りに行っていた。

ファンとのコミュニケーションは、なにもTOMOMIさんに限った話ではない。ほかのタレントを見ていても、当たり前のようにファンと親しげに話している。煌びやかな衣装からは想像がつかない親近感。いったい彼女たちがどんなショーを見せてくれるのか、さらに期待が高まった。

また、お客さんと同じ目線の高さで話すタレントもいれば、ステージの上から話しかけてくるタレントも。

ステージの上にいる推しと話せるなんて、なんてプレミアムな体験!

推しが決まったらステージ近くの場所で、推しとの会話を楽しみたいものだ。

RUMIさんの誕生日のこの日。ショーはFRUITS ZIPPERの「わたしの一番かわいいところ」からスタート。選曲が、そしてマカロンをあしらったような衣装があざとい…!

ただ「かわいい」をアピールするだけの場ではないのがバーレスク東京のステージ。指先まで計算され尽くされた振り付け、一糸乱れぬダンスクオリティの高さ。それぞれの個性を交えながら踊っている姿は印象的だった。

1曲目に続き、楽曲はJ-POPのリミックスや人気のアイドルソングが続いた。「乗りきれなかったらどうしよう?」という不安は、この時点で払拭されたように思える。

ちなみにバーレスク東京は、一部の曲目以外写真撮影OK。

手持ちのスマートフォンで撮影する人もいれば、本格的なカメラを片手に挑んでいる人もおり、1人で訪れている人の方が意外にも多い印象を受けた。

「バーレスクには1人で来る方が多いんですよ」と話してくれたNANOさんは、初めての方にもコミュニケーションを取りに行くようにしているそう。

NANO「最初は緊張すると思います。私も面接に来た時は、夜の街だなと緊張していましたから。でも、大丈夫です。推しがいる方はもちろん、推しが決まり切らない人、ショー自体が好きな人、いろんな方にとって、無限大に楽しめるのが、バーレスクですから!」

また、パフォーマンス中、「これ、私に向けてやってくれた?」と確信を持てるようなファンサービスをするメンバーも。ステージでかっこよく踊っている姿に釘付けになっているタイミングで、こちらに向けて合図を送ってくれるだなんて、プロの技…。

インタビューで「ファンサが武器と言われます!」と話していたMOMOさん。

MOMO「バーレスクには推しプランというプランがあるのですが、もしもMOMO推しプランで来てくれたらファンサをもらえないことはないくらい、絶対にファンサをします。カメラで撮影してくれている方には、カメラを向けてくれたタイミングでファンサをするようにしているんです」

ショーを見て、この言葉の意味が分かった。彼女はステージ上で視線を奪うような圧巻のパフォーマンスを披露する一方で、推しプランで来てくれた人をしっかり把握し、ファンサを送る。この細やかな気遣いが「ファンサが武器」と称される彼女の強みになっているのだ。

本格的なパフォーマンスに感動したら、推しに還元!

もちろんファンサがなくとも楽しめるのが、バーレスクのステージ。

大きなオブジェが登場する、セクシーなステージはここでしか見られない体験だろう。練習に打ち込んできた彼女たちの鍛え抜かれた肉体は惚れ惚れとする。

360度、どこから見ても抜かりない美しさなのだ。

また、ファンがステージに上がって一緒に楽しむような楽曲もあるのが、ショーでありながらライブ感も楽しめてしまう魅力だ。

インタビュー中、TOMOMIさん、NANOさん、MOMOさんが声を揃えて言っていた、客層の幅広さも納得するバラエティっぷりを感じさせるステージだった。

ショーの終わりには、推しに直接還元できるチャンス、“チップタイム”も。

バーレスク東京内でのみ使えるチップ、リオンは1リオン100円。100リオンを超えるような高額になると、専用のバケツでの提供が可能になる。

この日はバーズデーということもあり「なんてバブリーな…!」と驚くほどリオンが飛び交っていた。この雰囲気が存分に味わえるのもバーレスク東京の魅力だ。

お客さんからリオンを受け取ったタレントは、水着のストラップ部分にリオンをイン。「ありがとう!」と満面の笑みで喜ぶタレントたち。

リオンの渡し方に決まりはない。

束をまとめて渡すもよし、ショーで気になった子複数人に少しずつ渡すもよし。無理のない範囲で、推しへの還元を楽しもう。

バーレスク東京は、遠すぎない推しに出会える場所

バーレスク東京は筆者が思っていたよりも気軽に足を運べる場所だ。

それでいて、タレントのパフォーマンスや華やかなステージには圧巻される。バーレスクでは、これをほぼ毎日、同じクオリティで続けているのだ。

ノーマルプランが1ドリンク+ショーの鑑賞で6500円。決して安い金額ではないかもしれないが、そのクオリティの高さは折り紙付き。タレントたちの努力により、いつ会いに行ってもハイクオリティのステージを楽しむことができ、元気をもらえる安心感を考えたら、安いくらいだと感じた。

前述した通り、タレントをアイドルのように推すもよし、ただただ迫力あるステージを全身で体感するもよし…。楽しみ方は自由なので、まずは気軽に足を運んでみてはいかがだろうか。

 

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