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レトロなかわいさにときめいて。ここは恋を盛り上げてくれるステキな場所。【週末に大好きなあの人とお泊りしたい、ちょっとオトナなラブホテル】vol.14

SERIES -週末に大好きなあの人とお泊りしたい、ちょっとオトナなラブホテル

一緒にいられるなら、どこだっていい。
ーーなんて、ごめん、きれいごと。
どこだっていい、けど。ほんとうは、よりきれいでゴージャスがいいし、非日常を存分に味わいたいし、そんなに遠い場所じゃなくて気軽に行けて、お泊りセットも持っていきたくないし、お財布もあんまり傷まない……すべてのわがままを叶えてくれるところで、一緒にいたい。
そんな、”都合の良さ”がぎゅっと凝縮しているのが、今どきのラブホテル。
旅行誌には載らないけれど、遜色なく魅力的なホテルを、沙月恵奈さん(以下、沙月)とともに発掘&紹介してゆきます。

HOTEL FORSION
東京都新宿区歌舞伎町2-9-7
https://jht-forsion.jp/

昭和レトロブームのいま、いかにも作り物なレトロ感があふれるなかで、ほんもののレトロを味わいたいならラブホがいちばん!
って、知っていましたか? 少女の頃に思い描いた、おとぎ話のなかの憧れのお姫さまが住んでいそうなレトロな空間が、いま、ここにも広がっています。
もちろん沙月さんも、大興奮。

沙月「かわいーーーーー!!!」

沙月さんの目をハートにさせて、いまにも両手を広げてくるくると回り出しそうにしてくれたのは、赤のモチーフとモノクロの幾何学模様がおしゃれなステンドグラスのドアに、くすみピンクがヴィンテージを演出するダマスク柄のコーデュロイカーテンに、ロゼピンクが乙女心くすぐるソファ。クリアなシャンデリアが吊るされた天井は高くて、開放的。

沙月「かわいいしか出てこない! ラブホって間接照明なイメージだけど、これくらい明るいお部屋もいいかも! カジュアルっぽくてすごしやすいし。緊張しなさそう。個人的には、間接照明系のお部屋でねっとりするより、こっちで明るくイチャラブしたいなあ」

お部屋をぐるぐる歩き回り、沙月さんが目をつけたのは、低めのベッド。で、することはひとつ。

沙月「飛び跳ねていい? きゃあ、弾むっいい感じ! あっねえ、このドレス背中が可愛いの、見て見て」

軽やかに遊んだと思ったら、急に素肌を見せるなんて。来た人を無防備にするのは、このお部屋のカジュアルな雰囲気のおかげかも。
乙女でレトロなお部屋は、ミステリアスさもあって。重厚なカーテンがふたつ。
ひとつは、お姫さま気分をますます盛り上げるパウダールーム。シャンパンゴールドと発色の良いピンクがかわいく融合して、鏡はレトロゴージャスなデザイン。
必要なアメニティは、当然すべて揃っています。
そしてもうひとつのカーテンを開けると、レトロの代表格的存在のガラスブロックがお目見え。

沙月「なにここ? こっち側になにがあるんだろ? あ、お風呂だ! お風呂に人がいると、部屋からすけすけじゃん。えろーい!」

レトロラブホ定番の遊び心もぬかりなくある一方で、バスルームは保水しながら新陳代謝を高められるミストサウナ付きで、いたれりつくせり。
そしてバスルームの先にあるのは、703号室のメイン、テラスジャグジー。

沙月「めっちゃきれーーーー!!! 浴槽の両側から蛇口があるのって、珍しくない? これいいね。早くお湯が溜まりそう。ねえねえ、泡入れよう泡」

地中海を思わせるような容赦のない自然光が、白を貴重にした壁に反射して、きらきら。まとわりつく熱気が、「早くはだかになりたい」と開放欲を急かす。灯りはオレンジで、夜は正反対のムーディな表情を見せてくれるはず。
沙月さんも、はやく入りたくてうずうずしているけれど、お湯が溜まるまでおあずけ。

沙月「わかったよお。ベッドで待ってる」

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