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COVER MODEL Vol.25 石原希望「よくない目で見られることもあるセクシー女優。偏見を人柄でカバーしたい」

SERIES -COVER MODEL

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fempassは、そんな気持ちを込めたメディアです。
カバーモデル連載では毎月、豊かな感性と多彩な視点で生きていく人々の姿をお届けしていきます。
第25回目は、セクシー女優の石原希望さん。
デビューから2年半が経ち、AVの現場だけでなく、さまざまなお仕事を経験したそうです。
お仕事の楽しさから、今後の目標まで、現在〜未来の自分について赤裸々に語ってくださいました。

文・イワイユウ

石原希望 プロフィール
2020年6月にデビューし、11月よりMOODYZ専属女優に。自身のラジオ番組やYouTubeチャンネル『FANZA HOUSE』への出演など、活動は多岐にわたる。

女優になるきっかけは「一度くらいプロとシてみたい」

――2020年にデビューしてから、またたく間に人気女優へと上り詰めた石原さん。このお仕事の楽しさとは、どんなものですか?

石原希望(以下、石原) まずは私のセックスを見た人に喜んでいただくことです。人にセックスを見られることって、女優にならない限り、なかなかないじゃないですか。衣服を脱いだ肢体を見せ、行為に及ぶ…その姿かたち?(笑)

しかもそんな姿を評価してもらうだなんて、楽しみかつ未だにちょっと不思議な感覚ですね。それと、今は仕事の幅がどんどん広がっているのが、もうひとつの楽しみです。

――まずはセックスする姿を撮影して、見ていただくことがひとつ目の楽しさだと。

石原  ですね! そもそも、私が女優になった理由は軽い動機だったんですよ。デビュー当初は真面目にやっていくつもりはなくて、人生で一度くらいはプロとシてみたいな〜と思っただけなんです。パパっと何本か撮って終わるつもりでした。

でも、デビュー作を撮ってくれたプロデューサーさんが、ものすごくいいねと言ってくださったんです。それで、「私ってものすごくいいんやな〜!」と思っちゃって。

――知らなかった自分の魅力に気づいたわけですね。たしかに、素人目でも石原さんはデビュー作からすごくて、この業界のプロから手放しで褒められたというのもよくわかります。

石原 これまでの人生は基本的になんでも平凡で、平均点くらい取れれば満点でなくてもいいと思っていたし、何かに没頭したこともなかったんです。それがいちばんラクに生きていける方法だと考えていたのかも。

そんな私に、「石原のセックスはとってもいいよ!」とマネージャーに電話がかかってきたくらい褒めてもらえたうえに、「今後もいろいろと撮らせてもらいたい」とそのプロデューサーさんから直々に言ってもらえたんです。もしかして私のセックスって、ものすごかったんじゃない!?って(笑)。自分で言うのも何ですけど、すっごくよかったんでしょうねぇ〜。

――ですね〜。それが決め手で、このお仕事一本に決めたと。

石原 そうです! こんなに褒めてもらえるってことは、お仕事にしちゃってもいいのかなと自信がついて。ほかの就職を考えていたのを蹴って、本格的に女優の仕事を頑張ろう!と決意しました。

セクシー女優になったことで、自分の可能性を知った

――そして続けていくうちに、お仕事の幅が広がっていったというのが、ふたつ目の楽しさでしたよね。

石原 お話したとおり、軽い気持ちでこの業界に足を踏み入れたので、できることの幅の広さを知らなかったんです。セックスしている姿を見てもらって、抜いてもらえたらただそれだけでいいかな〜と思っていたんですが、いろんなスタッフさんと話しているうちに、女優さんによって好きなことを深める人もいるし、伸ばしたい部分や得意なことを絡めて仕事の幅を広げる人が多いと知って、AVの現場でセックスをするだけじゃなくて、もっとたくさんの自分を見せていけたらいいのかなと考え始めたんです。

――AV以外のお仕事で印象に残るものは?

石原 デビューして半年くらい経った頃に、歌のお仕事をいただいたことに驚きました。歌ですよ??? 脱がずに! 脱いで歌うならまだわかるんですけど、セクシーカラオケ企画じゃなくて、ガチでちゃんと伴奏をつけて服を着て歌ったんです。そんなことができるだなんて、想像したこともなかったですよ。

それと、写真集を何冊も出させていただいたり、Vシネマの女優やアニメ声優にも挑戦してみたり、YouTubeチャンネルを始めたり。デビューしてから2年半、いろーんなことをさせていただいて、得意なことも苦手なこともわかってきましたね。

――その中で、やりがいを感じることは?

石原 写真を撮ってもらうことと、おしゃべりかな。特にレンズ伝いに語りかけてくるカメラマンさんに撮ってもらえると、裸を芸術にしてくださる感じがして、楽しいんです。

でも一番しっくりきているのはおしゃべりですね。しゃべることが特技だと見つけられたのは、このお仕事をはじめたおかげです。「おもしろいね」「新しいね」「よくしゃべれるね」「うまいね」なんて言っていただけると、デビュー作でセックスしている姿をすごくいいと言っていただいたときと同じように、人から褒めてもらえた部分を伸ばしていけたらいいなと思うし、私に向いていることなのかなと思います。女優になったおかげで、自分の可能性が広がりました。

――今後は、AV以外の道もあるかもってことですかね?

石原 いろいろとお話をさせていただきましたけど、やっぱりセックスが大好きだし、この仕事をしているときの自分は輝いていて、天職だなと思っているんです。けれど、セクシー女優はよくない目で見られることもまだまだあるんですよね。そこを人柄でカバーできるようになることが、女優としての次のステップですね。みんなに喜んでもらったり、楽しんでもらえたりできると感じる仕事なので、AVは続けていきたいです。

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