今野杏南 プロフィール
2011年よりグラビア活動をスタート。2014年には官能小説家デビューを果たし、処女作『撮られたい』を上梓。現在は女優業をメインに、グラビア、文筆活動を継続中。
グラビアの参考は熊田曜子さん&吉木りささんでした
今野杏南(以下、今野) 14歳で業界に入ったときは女優を目指していて、グラビアをやることになると思っていなかったのですが、当時のマネージャーさんから胸が大きいことを褒めてもらえて、このお仕事を薦めてくれたのがきっかけでした。
最初は自分にできるかなって不安があったんですけど、いざ始めてみたらすごく楽しくて、自分に向いているのかもと思ったんです。
――グラビアを始めるにあたって、参考にした人はいますか?
今野 熊田曜子さんのスタイルがすごく綺麗で、よく写真を見て勉強していました。
それと、吉木りささんのDVDを見て参考にしたりとか。先輩のいいところを見て、学んでいました。
――どういうところを参考にしましたか?
今野 吉木りささんは、DVDをマネージャーさんに勧められてよく見ていたんですけど、見ている人が一緒にデートしてる感覚になるような、親近感が湧く内容で、私も心を奪われてファンになったんです。
DVDの撮影の時は、私も吉木さんのように親近感が生まれる内容になるよう、意識していましたね。
――たくさんの努力や工夫があったのですね!では今野さんが感じる、グラビアのお仕事の楽しさとはなんですか?
今野 グラビアの楽しさですか…一言で言うのは難しいですね。難しい職業だと思うんです。「グラビア」で「アイドル」だから、エッチなことを連想させるような表現がありながら、アイドルのようなピュアな感じでもあるし、どっちつかずな立ち位置ではありますよね。
でも、その立ち位置だからこそ幅が広くて、女の子の個性が一番出る仕事なんじゃないかと思います。そういった、個性を見せる仕事であることが楽しさでしょうか。
官能小説執筆のルーツは大好きな少女漫画!
――今野さんといえば、ドロリッチのCMで一躍有名になったイメージがあります。CMとグラビアイメージとは見せ方が違ったりするんでしょうか?
今野 あのCM撮影は、ものすごく緊張した記憶があります。その場ではうまく表情が作れなかったりして…。
現場で当時のマネージャーさんから「いつもの顔をしなさい」って横からずっと怒られていました(笑)。いつものグラビアのイメージのまま挑んだので、見せ方はあまり変わらないかもです。
――圧倒的な存在感で印象的なCMだったので、意外なエピソードです!ちなみにグラビアDVDは2017年に卒業されていますが、最近のグラビアのお仕事は?
今野 2021年に久しぶりに水着のグラビアを撮影していただいて、やっぱり楽しいなと感じました。今年はトレーディングカードを発売して、ちょこちょこと継続させていただいてます。
昨年、官能フォトノベルをクラウドファンディングで制作したんですけど、特典プランの中に撮影会もあったんです。
撮影会は約5年ぶりだったんですけど、ファンのみなさんの前で水着になるのが久々でかなり緊張しましたね。10年以上ずっと応援し続けてくださる方もいれば、初めてお会いする方もいて…。新しいファンの方にも、顔なじみのファンの方にも、未だに対面できるのはうれしいことだなと感じます。
――官能フォトノベルのお話がありましたが、官能小説家としてデビューしたのはどんなきっかけだったんですか?
今野 もともと物語を考えるのが好きなんですよ。子どもの頃から少女漫画が大好きで、小学生の時に漫画を書いたりしていたくらい、妄想癖なところがあって。
正直、今のところ「書いてください」って言われないと物語は下りてこないんですけど(笑)書くときはモデルになる男性がいて、もしその人と恋愛するなら…って想像することが多いです。
最初は自分が小説を書くなんて、と思ったんですけど、今思うと新しい道を切り開けて良かったなと思います。芸能活動だけでなく、文芸の分野でも知っていただくことができて、うれしいですね。
――影響を受けた少女漫画、お聞きしたいです。
今野 矢沢あい先生が大好きです。それと『ふしぎ遊戯』の渡瀬悠宇先生も、サイン会に行くほど大好きですね。難波あつこ先生の作品も、『スプラウト』とか『隣のあたし』とか、めっちゃいいです。全部単行本で持っています。
――まさか少女漫画のお話がこんなに止まらなくなるとは!
今野 少女漫画、大好きなんですよ!私、漫画部屋を作るのが夢なんです。だから好きな作品は全部紙の本で持っています。古本屋に行くのも大好きです。
30代になって、お酒よりもお茶が好みに…?
――私生活のお話も聞かせてください。休日やリラックスタイムはどう過ごされていますか?
今野 サウナに週に1回行ってます。普通のスーパー銭湯で近所のおばあちゃんとかに混ざってます(笑)。大体3セットくらい往復して、いつも3時間くらいはいますね。外気浴はまだ冷えるので、寒いと感じたら温泉であったまりながら“ととのう”のがリラックスタイムです。
あとはやっぱり、実家が海の近くなので、海は私にとって欠かせないものだと感じます。波の音を聞きながら、海の周りを散歩するのが一番のリフレッシュ法かもしれないです。
――おうちでの過ごし方はどうされてますか?
今野 30代になってから、体も心も上手にリラックスできるように心がけています。今ハーブティーにハマりつつあって、紅茶をおいしく淹れられるポットが欲しいんです。
20代のときは、家で紅茶を入れるなんて考えたこともなかったし、ティータイムでホッとするって格好つけてるようにしか思ってなかったんですけど(笑)いつのまにか「たしかにホッとするわ〜」って感じるようになっていました。
お酒が大好きで、20代は朝まで飲んで数時間寝て仕事に行くなんてこともあったんですけど、今は飲んでも絶対に早めに帰って睡眠を取るのが必須になってきました。まさかお酒とお茶が同じくらい好きになるとは…と感じています。
――30代になっていろいろと変わってきたんですね〜。ちなみに猫ちゃんを飼われているそうですが、やはり癒し効果がありますか?
今野 2匹飼っているんですけど、離れられないと思うくらい溺愛しています。最近、1週間くらい家を空けることがあったのですが、愛猫たちに会えなくてちょっと情緒不安定になったんですよ(笑)。旅先でリラックスしていたはずなのに、猫に会えない!って。
猫はゴロゴロ喉を鳴らすじゃないですか。あれって人を癒す効果があると何かの記事で見かけたんですよ。それのおかげもあるんですかね?
いつか、賞に出せるような作品を書きたい!
今野 官能フォトノベルは、クラウドファンディングをしたことで、ファンの皆さんがたくさん応援してくださっていることを実感できて、モチベーションになりましたね。
ずっと応援してくださっている人も、SNSから知ってくださった人も、皆さんのあたたかい声が届くのがやりがいで、これからもたくさん発信し続けていきたいなと思いました。
求めていただけるかぎり、いろんなジャンルでお仕事できたらうれしいです。『あゝ、荒野』のような体当たりの演技も、また役をいただける機会があったら挑戦したいなと思っています。
――現段階での、今後の目標はなんですか?
今野 今後も小説を書くことは変わらず継続したいと思っています。いつか賞に出せるような作品を書けるようなことができたらいいですね。
私生活では、最近ペーパードライバー講習を終えて、久々に車の運転を再開したので、一人でいろんなサウナに行きたいですね。車で行ける範囲だと、静岡にある聖地の「サウナしきじ」とか。ドライブで行けたらいいなと思っています。
――どちらもすてきな目標ですね!では最後に、将来を思い浮かべてイメージする色を教えてください。
今野 黄色です!明るい、楽しい未来のイメージです。飼っている猫の名前が「レモン」なのでレモンカラーがいいな。パッと明るい色とか、柑橘系の色味が好きですね。