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COVER MODEL Vol.44 架乃ゆら「引退しても、“新しい架乃ゆら”を応援していただけるよう頑張りたい」

SERIES -COVER MODEL

場所や世代やジェンダーにとらわれず、あなただけの自由な明るい未来へ向かえるように応援する――
fempassは、そんな気持ちを込めたメディアです。
カバーモデル連載では毎月、豊かな感性と多彩な視点で生きていく人々の姿をお届けします。
第44回目に登場するのは、架乃ゆらさん。
デビュー8年目を迎え、引退することを発表した架乃さん。引退への思いや、女優としての思い出、そして今後の展望について、引退を間近に控えた今の心境を伺いました。

写真・田村浩章
文・イワイユウ
衣装・Yumiko Idogawa

【プロフィール】
架乃ゆら プロフィール
2017年デビュー。女優だけでなく舞台でも活躍するほか、テレビ番組『月ともぐら』などにも出演。

とにかくすべてが楽しかった現役生活

――引退はどういった心境で決められたのでしょうか?

架乃ゆら(以下、架乃) 引退自体は、2年ほど前からうっすら考えていました。その頃から新しいことに挑戦したい気持ちがわいてきて、だんだんと大きくなっていったんです。

自分の中では、今の職業でできることはやりきったと思い、新しいステージに挑戦したいと考え、引退を決めました。

――新しいステージというと、どんなことに挑戦したいですか?

架乃 もっとお芝居にチャレンジしたいですね。今まで、映画や舞台だったり、「fempassCinema」のようなショートドラマの撮影だったりと何度も演技のお仕事をさせていただいた中で、とても楽しいけど難しくて、だからこそハマっていったんです。

架乃 それでもっと、どっぷり演技ができる環境に行きたいなって決心しました。

――ちなみに今のお仕事を経験して、どんなことが楽しかったですか?

架乃 とにかく全部楽しかったです! 包み隠さず、ありのままの自分を出すお仕事ってなかなかないですよね。現場にいるスタッフさんもみんな変な人で(笑)、変な人だらけの中にやさしさを感じることがたくさんありました。

架乃 現場で1日、この作品を最後までやりきるぞ!みたいな一致団結感も好きだったし、一致団結して変な人たちが各々のプロの仕事をやり切る姿もかっこよくて…このお仕事のすべてが楽しかったです。

――お仕事のやりがいは何でしたか?

架乃 たくさんの人に私を知ってもらえたことですね。いろんなお仕事をさせていただいたおかげで、いつもリプライをくれる方や、イベントに来てくれるファンの方々がいっぱいいて、この仕事を選んでいなかったら絶対に出会えなかったような人と出会えました。

この道を選んでいなかったらきっとできなかったことだと思います。

――お仕事のモチベーションはどう保っていましたか?

架乃 私、モチベーションが下がってもうダメだ〜!ってなったことがあまりないんです。デビューの時期も、作品も、まわりの環境も恵まれてるなぁってずっと実感していました。

架乃 悩んで落ち込んだりもたまにはしましたけど、わりとすぐ復活するタイプかもしれないです。

先輩後輩エピソード

――ちなみにファンの方に言われて一番うれしかったことは?

架乃 「いつも作品見てるよ」とか「毎月新作買ってます」とか、私の作品を楽しんでくれる声がうれしかったです。

作品だけでなく、私自身のファンになってくださる方もすごく多くて、応援してくれるみなさんの存在がありがたかったですね。

――ファンが多いだけに、引退発表の反響もすごかったですね。

架乃 ファンのみなさんだけでなく、同業の女優さんやプロデューサーさん、一緒にお仕事をしたスタッフさん…いろんな人からいっぱいコメントをいただいて、本当にたくさんの仕事をさせていただいたんだなって実感が湧きましたね。

――女優さん同士の絆もあるんですね。

架乃 先輩後輩関係なく、いろんな女優さんから温かい言葉をいただきました。恵比寿マスカッツのメンバーや、『月ともぐら』で共演した女優さんたちと仲良くさせていただいたのも、現役でいられた中での思い出ですね。

恵比寿マスカッツにはデビューしてからすぐに加入したんですけど、希島あいりさんなどの先輩方がかわいがってくれました。ちょっとイジらせてくれる面白い先輩がたくさんいて、今でも仲良くしていただいてます!

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