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#古着女子 vol.8 架乃ゆら【後編】

あなたは、どんな服が好き?

私たちの生活に欠かせないファッション。自分のために着る服も、誰かのために着る服もあるでしょう。あんな服やこんな服、本当はもっと、いろいろ着てみたい。それに……大好きな推しのファッションだって、あんなテイストやこんな服、いろんなあの子を見てみたい。

前編に引き続き、架乃ゆらさんと下北沢のユーズドセレクトショップ『early00』へ。大好きなお洋服に囲まれて、デビューから7年、これまでの日々を振り返りながら、明るい未来についても語ってくれました。

写真:TOYOHIRO MATSUSHIMA/ 文:ミクニシオリ

early00
🏠Open 13:00-20:00
東京都世田谷区北沢2-29-14 2F

STYLING #3 あざとかっこいいボーイズアイドル風コーデ

かなりオーバーサイズな白Yシャツを、モノトーンアイテムで引き締め。革のブーツでちょっとかっこよく、チェックパンツや耳付きニット帽でちょっとあざとく、まるでボーイズアイドルの「あざとい担当」が着ていそうなバランスにまとめました。

黒うさぎのような大きめの耳付きニット帽は、架乃さんも気に入ってくれたよう。ゲームの中から飛び出てきたような、コスチューム感もあります。


架乃 インスタに服をアップするようになって、着方に悩んでタンスの肥やしになってた服も、なんとか引っ張り出して着るようになりました。せっかくみんなに見てもらうなら、毎日違う服を着たいなって。

架乃ゆら(以下、架乃) 現場でメイクさんにやってもらうアレンジって、やっぱり自分じゃできないものも多いから、いつもよりちょっとかわいい自分の時に着ると、服もちょっと違って見える時があるんです。中高生の時に服を好きになって、卒業してから古着系の雑誌を買うようになって、こんなにかわいい世界があるって知って……そうこう言っているうちに、デビューしたんですよね。

架乃 デビュー当時、人目に触れる時には清楚な服を選んで着ることが多かったけど、やっぱり人と被らない服を着ている時が、一番楽しかったし嬉しかった。ただ、服を好きになればなるほど、服についての知識が足らないな、なんて思うことも。色々な国の古着のこととか、デニムのこととか、歴史まで追えるようになったら、もっと楽しいんだろうな。オタク気質なので、好きなもののことはとことん調べたくなっちゃうんですよね。

架乃 引退を発表してからは、ありがたいことに忙しく過ごさせていただいていました。また仕事しようって言ってくださる方がたくさんいて、嬉しかったです。ファンの方からもたくさんコメントをもらいましたが、新しい道に行っても応援するからねって言ってくれる人が多くて、今まで頑張ってきてよかったなあという気持ちです。

7年っていう年数は、小学生が中学生になるくらいの年月だけど、私にとってはけっこう短かったです。本当にあっという間だった。

COORDINATE by 架乃ゆら 誰とも被らない、私だけの服

最後は、前編で架乃さんが店員さんと一緒に選んだコーディネート。採用されたのは「昔のV6みたい」なジップアップパーカーに、メンズライクな迷彩柄のカーゴパンツ。グレーを基調にまとめながらも、最後も大好きなニット帽を被って、平成のフリースタイルラッパーコーデを着こなします。

架乃 7年間のうち、3年はコロナだったから、やりたいようにやりきれなかった時期もありました。だけど、恵比寿マスカッツのメンバーとしてアイドル活動をさせてもらったり、お芝居にも挑戦させていただいたり……自分が思っている以上に、マルチにやらせていただけました。

そういった活動の中で、自分が楽しめること、人生をかけてやっていきたいことが見つかりました。今後はお芝居に注力しながらも、応援してくださる方が見に来られるような舞台に立てたらと思っています。

架乃 舞台でのお芝居は映像とは違って、その場で直接お客さんに届けることができるのが楽しいです。臨場感だったり、私自身のワクワクしているという気持ちだったりを一緒に楽しんでもらえるのが、嬉しい。

それに、1つの舞台が完成するまでがけっこう長いので、演者さんやスタッフさんたちとの絆が深まっていくのも、すごく新鮮です。この業界ではずっと専属でやってきたので、誰かと共演する機会は少なかったけど、スタッフさんたちとの仲が深まって現場にチーム性が生まれる瞬間は、やりがいを感じていました。

歩きながら喋ろうよ、と外に飛び出した架乃さん。この日は気持ちいいほどの青空で、ピンクのニット帽が映えていました。

架乃 7年前って私、まだ10代だったんですよ。人見知りで、初対面の人と話すのが苦手で、何も知らない小娘でしたよ、本当に(笑)。

社会人としての振る舞い方とか言葉遣いとか、後輩へのコミュニケーションとか……全部この業界や、スタッフさんたちに教えてもらいました。会社に入っていれば当たり前に身につくことではあるのかもしれないけれど、私もこの場所で、社会人のみんなと一緒に一歩ずつ、成長していったんです。

架乃 セクシー女優を卒業しても、私はやっぱり仕事を頑張っていきたいです。自分の恋愛もした方がいいのかなと悩んだこともありましたが、悩んでいる時間がもったいなくて。人からの見られ方はたくさん勉強させてもらったけど、一人きりの好きな人が相手ってなったら、きっと全然違うんだと思う。たぶんこじらせてると思うけど(笑)。、それも私らしいなと。

普通の20代と比べても人生経験は少ないかもしれないんですが、だからこそこれからも、フラットに頑張れると思います。だって、まだ知らないことがたくさんあるんだもん。

架乃 自分らしさがあっていいねって言われることが多いけど、その場の空気に合わせるのが楽しくて、いろんな人のいいところをたくさん真似してきた結果が、今の私。普通の会社では出会えないくらい才能に溢れた人に出会えたのは、セクシー女優になったからです。

デビューしてよかった。夏の日の強い日差しの下で、明るい表情のまま語ってくれた架乃さん。最後に、架乃さんに「毎日服を選ぶ理由」を聞きました。

架乃 私はきっと、これからも自分のために服を選んで着ます。去年運転免許を取得したんですが、ペーパードライバーと化しそうなので、今年の夏は車に乗って、まだ行ったことのない場所に旅行に行きたいです。たぶんその時も、変なTシャツを着てるんじゃないかな。写真を撮ったらまた、インスタにアップしますね!

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#古着女子 vol.8 架乃ゆら【前編】

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あなたは、どんな服が好き?
私たちの生活に欠かせないファッション。自分のために着る服も、誰かのために着る服もあるでしょう。あんな服やこんな服、本当はもっと、いろいろ着てみたい。それに……大好きな推しのファッションだって、あんなテイストやこんな服、いろんなあの子を見てみたい。

今回は架乃ゆらさんと下北沢のユーズドセレクトショップ『early00』を訪れました。自身も好きだというY2Kなお洋服に身を包んで、今日も元気な笑顔をカメラに向けてくれました。

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