岸明日香
2012年デビュー。抜群のスタイルとポップな関西弁キャラで、グラビア、女優、バラエティーなどさまざまな方面で活躍中。
バタバタの上京からブレイクのきっかけまで
――デビューから13年目となりました。デビュー当時を振り返って感じることは？
岸明日香（以下、岸） あっという間すぎて、もうそんなに経つんだ…って思いますね。20代前半のときにリュックひとつで上京して、引っ越しもちゃんとしていなくて…上京当日に電機屋さんに行って必要な家電を買い込んでタクシーに突っ込んで、その後にドンキで布団買って担いで帰って…なんか本当に、必死でしたね(笑)。
――そんなバタバタの上京エピソードがあったとは思えないくらい、グラビアアイドルとして第一線で活躍されています。
岸 みなさんに知ってもらえたきっかけは、「ドロリッチ」のCMに出演できたことだと思います。当時は雑誌の表紙を飾ったこともあまりなかったのに、今野杏南ちゃんなどまわりはみんな表紙にたくさん出ていた子ばっかりで…。なんで私、呼んでもらえたんだろう？って疑問だったんです。
岸 今考えてみると、ボブカットがよかったのかなって。当時のグラビアアイドルは長い髪が流行っていて、みんなロングかセミロングで。
岸 私も本当はロングがよかったんです。今よりもムチムチしていて、腰まで髪を伸ばしたら少しでも体型が隠せるかなって。なのにマネージャーさんからボブにしなさいって言われて、泣きながら美容院に行きました。
岸 けれど、今振り返ってみると「ドロリッチ」はショートカット枠で呼ばれたのかな？って。女の子のバランスですかね。その後は雑誌の撮り下ろしもどんどん決まって、雑誌の表紙出演ランキングでもトップ10に入れました。
岸 当時はボブが今ほど流行っていなくて、あまりいなかったからこそ、トレードマークになってお仕事も増えたのかなって思います。
――今ではグラビアだけでなく、女優としてのイメージがある人も多い気がします。
岸 デビュー1年目からお芝居に挑戦する機会はあったのですが、悩む時期もありました。何かを一本でやっている人って職人気質で格好いいなと思っていたので、グラビアと女優の両立はどうなのかなって。
岸 でも、この業界でキャリアを積むにつれて、いろいろと挑戦させていただけるのはすごくいいことだし、貴重な機会だなと思えるようになってきたんです。プラスに考えられるようになったことで、もっとなんでもやってみてもいいのかなって気持ちになりました。
――グラビアで培ったものが演技に活かされることはありますか？
岸 表情の作り方は、グラビアの現場で教わってきたなと思うんです。表情のバリエーションが増えることで、自信もついたと思います。
岸 私、もともとは自己肯定感がすごく低かったんです。今ある自信は100%グラビアの撮影現場で培ってきたものなので、それが演技でも活きているのかなと思います。
今後のグラビア活動＆私生活の癒やし
――ちなみに、グラビアはいつまで続けたい、といった展望はありますか？
岸 体型維持ができて、みなさんが求めてくださるかぎり、私は続けたいです！ けど、もしも太っちゃって、ちょっともうコンディションが無理です…ってなったらすぐにでもやめちゃうかも(苦笑)。コンディションの維持、がんばります。
――岸さんは華奢なのにメリハリがあって、その体型維持の秘訣を知りたい女性も多いと思います。
岸 さっき、朝マックを連日食べてしまって、すごく肌が荒れたみたいな話をメイクさんとしてたんですよね…。ごはんを食べることが日常の楽しみの一つなので、普段はあまり食生活を気にしていないんです。撮影が決まったら、当日に向けて節制しています。
――ごはん以外にも、私生活での楽しみやリラックス法はありますか？
岸 愛犬と過ごすことですね。犬は飼い主に似るっていいますけど、うちの犬はやたら寝るんですよ。朝方に起こしてきて、ごはん！ってアピールする犬がほとんどだと思うんですが、うちの犬は私が寝てるかぎりずっと寝てるっていう…（笑）。
岸 私が起床して、「起きよっか」って言ってもコロンと転がってまた寝ることもありますし。そのマイペースな感じが私に似てるなって思うし、癒やされますね。
オレンジ色のようなほがらかな人柄になりたい
――自分の将来を思い浮かべて、イメージする色を教えてください。
岸 オレンジ色です。
岸 私の人生のなかで、オレンジ色ってあまりなかったんです。新人のころは、プライベートでは黒い服を着ることが多くて。
そんな中で、デビューしてから2年目くらいのときに、女医の西川史子先生とロケに行ったとき、「あなた若いのに、黒い服なんて着ちゃダメよ。もっと華やかな色を身に着けなさい」と言われてから、感化されてもっと色味のあるものを着ないとと思って、自分を強く見せるような原色のカラーを選ぶようになったんですよね。
岸 それからしばらく経って思うことは、もっと温かみがあって、やわらかいオレンジのようなカラーを身に着けてもいいんじゃないかなって。今までのように強く見せようと思うのではなくて、ほがらかな色もいいなと気づけたし、そういう人柄にも憧れるんです。オレンジ色のオーラをまとえるような人になりたいですね。
――今後やってみたいお仕事はありますか？
岸 グラビアや女優のお仕事だけでなく、ものづくりにもっと携わりたいと思っています。昨年は料理研究家のリュウジさんとコラボした冷凍カレーを作ったり、ルームウェアをプロデュースしたり、今は香水を作ったりと、さまざまな経験をさせていただいて、すごく楽しいんです。
――まだ作っていないもので、挑戦してみたいものはありますか？
岸 ナイトブラですね。胸で悩んできた私の集大成を、実現できたらいいなと思っています。20代はサイズが合わなかったり、合ってもダサかったり…面倒になって違うサイズのものを無理やりつけていたりもしたんですけど。このお仕事を始めてからケアの大切さに気づきましたし、30代を迎えてからは、年々ちゃんとしないと垂れるぞと思いまして（笑）。
――最後に、今後の目標をお聞かせください。
岸 長くお仕事を続けるのが一番の目標なので、これからも末永くよろしくお願いします！
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女性スタッフが多いfempass編集部、グラビアアイドルさんと一緒に仕事をしてその魅力にハマり、もっと一緒に撮影がしたい！ということで女性も(もちろん男性も)楽しめるグラビアを目指す「#fempassグラビア部」が発足しました。
第十一回目を飾るのは星名美津紀さんです。
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