小島みなみプロフィール
1992年12月14日生まれ。2011年7月にAVデビュー。2014年エスワン専属女優として活躍。様々な賞も獲得し、メディア出演の幅を広げ多方面で活躍中のセクシー女優。
いまは無敵モード。でも「職人」とはあんまり言われたくない
――デビュー10周年を機に、サインを変えられたんですね。
小島みなみ(以下、小島) そうなんです。もともとはひらがなだったんですが、海外で書いたときに「これ何?」と言われちゃって(笑)。
しゃしゃしゃって書けたほうがかっこいいから、画数も少なくしました。でも、筆記体に慣れないから苦戦していて、せっかくかわいいデザインなのに、まだ全然しゃしゃしゃって書けないんだけど(笑)。
――サインのほか、10年間で変わったことはありますか?
小島 デビューしたときは、周りに内緒だったから、メディア露出を制限していたんです。
でも、どんどんこの仕事が楽しくなってきて、2年くらい経ったときに親にも報告しました。そうしたら、意外と全然大丈夫だったんですよね。
この職業にいちばん偏見を持ってたのは私だったのかもって気づきました。それ以降は仕事の幅も広げて、もう無敵モードって感じです!
――すばらしいですね。仕事への取り組み方は変わりましたか?
小島 最初のころはわからないことだらけで、とにかく不安でした。「なにを頑張ればいいかわからないけど……とにかく頑張る!」みたいな。
でもいまは、さすがにいろんなシミュレーションができるようになってきましたね。毎晩寝る前に翌日のお仕事のことを考えるんです。グラビアだったら「明日の壁は何色だから、衣装はこういう私服を着よう」、バラエティだったら「こんなことをしゃべろう」とか。
AV撮影のために、日ごろから「こんな仕草で誘惑したらかわいいかな?」ってメモしたりもしています。AVの現場では「職人だね」と言われることが増えました。全然うれしくないんですけど(笑)。
――どうしてうれしくないんですか?
小島 私がしている準備って、要は「どうやったらかわいく見えるか」の研究なんですよ。
「職人だね」って言われるってことは「努力してかわいく見せてるんだ」と思われてるってことですよね? 努力を評価していただくより、単純に「かわいかったよ」って言われたいです!(笑)
自分にとってはコンプレックスの「声」を、武器に
――セクシー女優という仕事は、どんなやりがいがありますか?
小島 正解がないから、台本どおりにやらなくても、自分らしくアレンジできていればOKになるところが面白いです。
でも、最近はカメラの性能も上がっていて、ごまかしがきかない。ありのままの自分をファンの方に見てもらう場だと思っているので、自分丸出しで取り組んでますね。
でも、AVのお仕事はすごく安心感があって、ホームなんです。AVがあるからこそ、ほかのお仕事もいただける。
私はいちごがすごく好きなんですけど、AVの現場は、私を大事に育ててくれるいちごハウスだと思っています。
――では、ほかのお仕事のやりがいは?
小島 AVがいちごハウスなら、ほかのお仕事は「外の畑でほうれん草もつくってみよう」って言われている気分なんですよね。
その道でごはんを食べている方がいらっしゃる現場にお邪魔しているから、手は抜けないし、緊張もします。でも、そのぶん学ぶことがすごく多いです。
――小島さんといえば、そのかわいい声。ご自身では、どう感じていらっしゃいますか?
小島 私はこの声あんまり好きじゃないんですよね(笑)。でも、声でファンになってくださる方もいる。自分がコンプレックスだと思っているものを、プラスに受け取ってもらえるのはうれしいです。
甘える系の企画ではお得だなと思います。でも、しっとりした人妻モノなんかだと逆にデメリットにもなっちゃう。
最近は役に応じてメリハリをつけられるように、声のトーンの使い分けを意識していますね。MCをやるときなんかもそうです。テンションが上がると声も高くなっちゃうから、己を落ち着かせるように気をつけてます。
――どうやって?
小島 「めんま、チャーシュー、たまご……」とかって、ラーメンの具をひとつずつ思い浮かべるんです。そうすると、楽しくて上がっているテンションが落ち着いてくる(笑)。
――独特な方法(笑)。でも、小島さん、とってもおしゃべり上手ですよね。
小島 本当ですか? 昔から自分の気持ちを人に話すのがすごく苦手で、苦労してきましたよ~。でも、このお仕事をしているとすぐに「感想は?」とか聞かれるから、場数を踏んで慣れてきたのかもしれません。
そうやって自分の言葉で話す経験を重ねることで、自分の気持ちとも向き合えるようになりましたね。前は自分に自信がないからか、とっても優柔不断だったんです。でもいまは、自分がどう考えているかを、ちゃんと見つめられている気がします。
「できることだけが正義じゃない」。自分らしく進んでいく
――小島さん、お仕事で悩んだりすることってありますか?
小島 あんまりないです。お仕事で「もっとこうしたほうがよかったな」とかって悩んだときも、信頼できる事務所の方々に相談して、解決策を考えたら、もう落ち込みません。
社長から「できることだけが正義じゃないよ」と言われたことがあって、その言葉をすごく大切にしていますね。できなきゃできないで、それが個性になったり、面白いと思っていただけたりすることもある世界だから。
――いい言葉ですね。
小島 10年間も活動を続けてこられたのは、そうやって支えてくれる周りのおかげだなと思っています。恩返しできるように、これからもめいっぱい頑張りたいです。
――これから挑戦してみたいことはありますか?
小島 やったことのないことは何でもやりたいですね。私、なんでも積み重ねだと思っているんです。
いきなり新しいお仕事がポンっとくることはなくて、前に出演した何かを見てくださったとか、バラエティにゲストで出たら数字がちょっと良かったとか、過去の成果がご縁をつなげてくれているはず。だから、一つひとつのチャレンジを大切にして、その先で新しい世界が広がっていったらいいなと思っています。
――では最後に、自分や将来をイメージして思い浮かべるカラーを教えてください。
小島 もし一色にしぼるなら、ホットピンクかなぁ。「ピンクと言えば、みなみ!」っていうキャッチフレーズがあるくらい、昔からピンクが好きなんです。でも、何色でもいいなら虹色!
虹って見てるだけで幸せいっぱいになるし、私の人生はめっちゃ充実してて、虹みたいに色とりどりだなと思っているんです。
好きなことを全部やって、たくさん学んで、いろんな面を持った人になりたいなって気持ちもこもってます。
【漫画】こちら、えーぶい部!小島みなみのげんば その1
「セクシー女優」。このフレーズを聞いたとき、とっさにあなたは何を思うでしょうか? 世界に数え切れないほどあるAVをつくる業界は、まだまだ謎につつまれています。
そんなAVの世界の日常を、セクシー女優の視点から描いた漫画「こちら、えーぶい部!」。
赤裸々な日常を描くのは、『今日も女の子を攻略した。』、『ひなたすたでい。』、『ニョロ子の生放送!』などの作品で知られる漫画家・むくさん。
第4回目にご登場いただくのは、キュートなアニメ声が特徴的な小島 みなみさんです。セクシー女優や歌手のみならず、持ち前のアドリブ力を活かしたバラエティ番組などでの活躍もめざましい彼女の、お仕事やプライベートでのエピソードを漫画化!書き下ろしイラストとともに、全6回でお届けします。