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——あらすじ——
年上とばかり付き合ってきた影響を受け、同級生に対して幼さを感じ、クラスメイトたちと群れるでもなく、どこか冷めた雰囲気をまといながら学生生活を送る速水しずく。
しずくは、身近な存在であり、大人として・先生として、生徒に対してまじめに接する先生(数学教師・澤田智哉)に、興味を持つ。
先生の姿を見つけては、進路や課題など、理由をつけてはちょっかいを掛けるしずくだが、あくまでも‟先生と生徒”としての関係性を維持しようとする先生。
そこで、しずくは、数学準備室で、「卒業までに、2人だけの秘密を作りたい」と提案する―――。
「先生、人生楽しいですか?」
「…いや、別に…。」
「授業、いつも眠そうですもんね、何に忙しいんだろう?」
「…お前なあ。」
「いつも見てますから」
「…いいから、進路希望書、書いてこい」
「先生、」
「私、まだ女子校生でいたいよ」
「書けたのか?」
「…白紙じゃないか」
「先生とこうやってしゃべってたいから、ずっと女子校生のままがいいな。」
「ねえ、先生。卒業するまでに…私たち2人だけのヒミツ、つくりたい。」
「2人きりのときは、『お前』って呼ばないで、名前で呼んで?」
「………。」
「……しずく…」
「先生っ!」
「学校の先生が面白かったんだけど。なんか本気になってきてて、キモいんだよね」
「もうすぐ親に紹介かな~」
「しずく、もう遅いし、車で送ろうか?」
「え?」
「2人だけの、ヒミツ、だろ?」
「…なにそれ、真に受けちゃったの?ウケる」
「そうだ、先生のお嫁さんになっちゃおうかな~」
「え?で、でも、それは確かに、先生と生徒の関係じゃなかったら、問題はないとは思うけど…。」
「…は?マジで言ってんの?」
「先生、つまんないよ!」
「しずく…!」
「ねえ、やっぱり下の名前で呼ぶのやめて」
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ショートシネマ『fempassCinema』2022年12月23日より配信スタート!
fempass制作のショートシネマが公開。
登場人物たちが繋がり、離れては、絡み合い、世界を彩っていく様子を映し出す。
先生、私、まだ女子校生でいたいよ。―Short story―