あらちぇ
ディズニーシーに住みたいミニマリスト◆片づけコンサルタント
◆stand.fm「片づけラジオ」毎日配信
おそうじは何のためにする？
さて、あなたは何のために“おそうじ”をするのでしょうか？
一般的におそうじとは「汚れを拭い去る作業」です。私も片づけレッスンの際にお客さまにそうお伝えしています。
よほどのおそうじ好きな方を除いて「汚れたらそうじをする」というのが一般的な認識のはずです。
一方で、「ディズニーの考えるおそうじ」と「私たちの考えるおそうじ」は、そもそもの目的に違いがあります。
キレイをキープするためのそうじ
ディズニーでは汚れの有無にかかわらず、24時間清掃を続けています。
汚れてもいない場所をそうじするのは、一見、意味のない行為のように感じるかもしれません。
ですが、こびりついた汚れを取るのは難しく、こまめに汚れを拭ったほうがそうじの効率は良いのです。
なにより、私たちゲストからすると常にパークがキレイな方が嬉しいですよね。
ディズニーでは、「多重清掃」というものを採用しています。
もし、絨毯にジュースが溢れたら、まずは簡単に拭き取り作業が行われます。
本格的に汚れを落とすのは閉園後。1日に何度も同じ場所をそうじするのです。
おそうじをするキャストさんの仕事は、パーク内の清掃だけではありません。
写真撮影を依頼されたり、道を聞かれたり、困っている人がいればお声がけします。
旅にハプニングは付き物。思いがけない出来事が起きる場合もあります。そんな時、誰かに助けてもらえたらとても嬉しいですよね。
おそうじばかりに集中していては、大切なゲストの対応ができないかもしれません。ゲストの「困った……」に気づけるようにチームみんなでおそうじをし、周囲に目を配れる余裕を生み出しているのです。
ハピネスの創造
ディズニーの楽しみ方は人それぞれです。
アトラクション・キャラクター・ショー・パレード・グッズなど、、、
特に現代では楽しみ方も多様化していて、それぞれが期待するものに違いがあります。
東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランドには、これらのサービスを通じて届けたいメッセージがあります。
「ハピネスの創造」
ディズニーランドの帰り道、どうしてあんなにも切ない気持ちになるのでしょうか。
それは、期待している以上のモノを受け取り、日常味わうことのできない感動があるからかもしれません。
ディズニーキャストのゴールは「ハピネスの創造」です。
おそうじでも感動を作ることができます。ゲストに不快感を与えないことはもちろんのこと、「写真に映るものがキレイ」「ゴミを捨てたい時に回収してくれた」「落ち葉がミッキーの形になっている」、このような何気ないおもてなしが、リピートや口コミにつながるのだと思います。
終わりに
ウォルトディズニーはこう言っています。
「いつも綺麗にしておけば客は汚さない。でも、汚くなるまでほっとけば、客はますますゴミを捨てるのだ」
キレイに整った空間は汚したくない心理が働きますよね。ポップコーンを落としてもゲストが自ら拾うのです。
ディズニーランドは毎日数万人が利用しているにもかかわらず、いつもキレイで驚かされます。
舞浜駅を降りた瞬間に、思わず笑顔になってしまう人がいるのは、見える景色と、聴こえる音楽、ゲストの楽しそうな声と熱気が自然とそうさせるのだと思います。
私は、ディズニーランドのあるエリア一帯は、本当に魔法がかけられている気がしてなりません。
おそうじが楽になることで、周囲や自分自身に目を配る余裕を生み出し、ハピネスの創造につながります。
同居人がいる方は、相手が「自分もきれいに使おう」と考えるきっかけになるかも。その結果、毎日のそうじがまた楽になるという、良い循環を生み出せるのです。
パーク内では毎日「赤ちゃんが“はいはい”できるレベル」までおそうじされています。
それが叶えば、あなたが家で過ごす時間は、きっと今まで以上に快適になるはず。
さあ、あなたも「ハピネスのためのそうじ」をはじめてみませんか？
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