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朝9時、莉子の部屋から撮影スタート。
莉子というキャラクターが自己管理が苦手であることを表すように、ゴミや服が散乱した部屋のセットにしています。
ハイブランドの紙袋やバッグ、お菓子やカップ麺のゴミやペットボトルが散乱し、金遣いも荒く、物も大切にしていない様子がわかります。
台本チェック中の今作の主人公・松井莉子役「七ツ森りり」さん。
監督との打ち合わせが終わり、撮影スタートです。
最初のシーンは、ネットショッピングをしている莉子に母親から電話がかかってくる場面です。
母親の心配をよそに、色んな男性と連絡をとりあっている莉子。
順調に撮影は進んでいきます。
外に設置されたモニターで撮影シーンのチェックを行いました。
続いて、外に移動してカズマとのデートシーンへ。
撮影時期には桜が満開でした。
莉子が年上の男性・速水タカシと会っているところを目撃してしまい、その男性との関係性について聞くかどうか葛藤しているカズマと、
対して莉子はカズマから告白されるんじゃないか?という期待を抱いているのが描かれているシーンでした。
咲き誇る桜が散っていく姿が、2人がどうなっていくかを暗喩しているような、美しくも切ない画となりました。
合間にツーショットをもらいました。
カズマからの「付き合いたいけどパパ活はやめて」という条件を飲んだ莉子はパパ活を辞め、すっかり雰囲気が変わりました。
高級で真っ赤な口紅を塗り、キラキラと夜に輝く莉子から、
薄いベールをかけるようにリップを塗り、シンプルな装いに変わった莉子。
電話先の母親への口調もどこか優しくなっています。
物が散らかり汚れていた部屋も綺麗になり、莉子の変化が目に見えてわかるようになったシーンです。
スタンバイ中にカメラをむけるとおちゃめな表情も見せてくれる莉子。
続いて莉子の誕生日のシーン。
幸せな2人から一気に空気が変わる大事な場面なので念入りに打ち合わせを行います。
カズマからのプレゼントはお揃いのキーケース。
プレゼントをもらった瞬間は「嬉しい」と喜んで見せますが、
カズマからもらったプレゼントはすぐに袋の中に戻し、机へ雑に置く莉子。
カズマから荷物が届いていた知らせを聞いた莉子は、もらったプレゼントはそっちのけで飛びつきます。
荷物を開けると莉子が自分への誕生日プレゼントとして買ったハイブランドのバッグでした。
そのことをきっかけに2人は徐々に言い争いへと発展していきます。
高価なものを買うことを辞めない莉子に対して、またパパ活を始めたのではないかとカズマは疑います。
「お金のことをちゃんとしてくれないと莉子との将来を考えられない」と言うカズマ。
その言葉が莉子の逆鱗に触れ、プレゼントを投げつける莉子。
2人の喧嘩シーンは現場も緊迫した雰囲気になりました。
シリアスなシーンの撮影でしたが、撮影の合間は和やかな雰囲気のお2人でした。
溶けて崩れたケーキ。莉子とカズマの関係を表しているようです。