early00
🏠Open 13:00-20:00
東京都世田谷区北沢2-29-14 2F
古着店オーナーの目から見た、架乃ゆら
『early00』の古着はすべて、オーナーである重光さんがアメリカで直接買い付けてきたもの。店内の服はY2Kファッションを基軸としながら、アメリカらしいカジュアルさ、こなれ感があるリラクシーなアイテムも多く取り揃えられています。
重光 架乃ゆらさんはフレッシュで若々しい魅力を持ちながらも「どこにも染まらない」強い個性を感じさせる存在でした。Y2Kと言っても、細かいジャンルが色々あるのですが、今回は特に日本らしい、ポップな服が似合うのではないかと思い、コーディネートを提案させていただきました。
重光 アーティスティックな雰囲気も持っているので、コーディネートは思いっきり遊びました。可愛らしいお顔立ちをしているのに、かっこいい服もさらりと着こなしてしまう……モデルとしてもすごい才能をお持ちだと思います。
重光 意識したのは、彼女がもともと持っている個性を引き立たせること。オーバーサイズもしっかり着こなしてくれました。アイテムもかなり目立つものを入れたのですが、ヘアメイクとのバランスもよく、最終的には女の子らしい仕上がりとなって、彼女にしか出せない雰囲気が際立ったのではないかと思っています。
重光 この企画には数回目の出演になるのですが、毎度女優さんたちのポテンシャルの高さには驚かされますね。服の雰囲気に合わせた表情づくり、ポージングがとても上手です。普段から役に入り込む癖がついているからなのでしょうか。架乃さんに関しては、それでいて「自分らしさ」を消していない。古着を着こなしてくれる人としては、またとない人選だと思いました。
重光 今回はどのコーデでも靴で外しにいって、うまいこと違和感を演出させることができましたね。女性がオーバーサイズを着る時、どうしても服に着られている感じが出てしまうこともあると思うのですが、そういう時は靴を目立たせたらいいと思います。ボトムスに重たさを持ってくる時は、靴もある程度目立つものを履いてみると、意外と馴染みますよ。
派手なアイテムにあえて派手なものを合わせちゃうのも、Y2Kならではの感覚。最初はちょっと不安かもしれませんが、時代感がよく出るので、小洒落て見えやすいと思います。
2000年代を知らない若者が、今の下北沢のメイン層
昔は高い建物などなかった下北沢。地価の高騰もあり、現在は古着街だった北沢2丁目にも、ちらほらと高層マンションが建設され始めています。学生時代から古着が好きだったという重光さん、再開発による立ち退きを余儀なくされても『early20』を閉店させるつもりはなかったと語ってくれました。
重光 なるべく前の場所から離れたくなくて、近所で物件を探しました。ちょっと家賃は高くなっちゃったけど、その分店舗面積は広くできたし、お客さんにとっては服を選びやすい空間にできたと思うので、満足しています。
グレードアップはしましたが、コンセプトやセレクトは変わっていません。昔から変わらず、こなれて見えるY2Kが『early00』のテーマ。クリーンに見える店舗づくりを心がけたので、女性のお客様のご来店も増えました。
僕自身オーバーサイズ服が好きなので、昔から大きめサイズを多く取り扱っていたのですが、最近は女性のお客様に合わせて、ジャストな服、より状態のよい服のセレクト数を増やしています。
コンクリート打ちっぱなしの店舗に、重光さんやスタッフさんがDIYなどを施して出来上がった店内。試着室も広くなって、よりゆっくりと買い物を楽しめる空間になりました。
重光 内装にはかなり投資して、古着屋っぽく見えない空間づくりを目指しました。下北沢の街もだいぶ客層が変わってきているので、古着が大好きという人でなくても、ふらっと立ち寄れるような明るさのある店舗になっていくといいなと思っています。
古着好きのメッカだった下北沢。昨今は再開発やインバウンドなどの影響もあり、駅前にはインスタ映えしそうなカフェも立ち並び、逆口は大手古着屋チェーンの出店も増えているといいます。
重光 下北沢はこの2、3年でかなり街の雰囲気が変わりましたね。原宿の表通りのような雰囲気になって、個人店だけでなく、チェーン店もかなり増えました。客層は少し若くなって、学生さんの来店も増えています。
Y2Kって本当に色々なジャンルがあって、ストリートが好きだった人もいれば、パンクっぽいファッション、ギャルっぽいファッションが好きな人もいた。どの服もコテコテに着てよかったのが、2000年という時代感なんですよね。
世代でなくともどこか懐かしさを感じさせるのが、Y2Kの魅力だと思っています。若い世代が引き継いでいってくれることで、Y2Kというジャンルが将来的に確立されていくと思うので、店舗で刺激を受けてくれるのは嬉しいです。
店舗名は変わっても、想いは変わらない。「人々に最高の着こなしを」
原宿でも古着店を経営している重光さんいわく「古着店は、原宿よりも下北沢の方が出店数が増えている」のだそう。駅前の様相は変わっても、下北沢はまだ「古着の街」であることは間違いないのです。
重光 駅前に立ち並ぶ古着店は、この店より安い服を売っていることもあるでしょう。だけど僕は、自分の古着のバイイングに誇りを持っているし、状態の良さや接客の質には自信があります。
重光 ウィズコロナ時代に青春を生きた今の学生さんたちは、古着屋での接客に抵抗がある人も多いような気がしています。グループでいらっしゃって、僕たちに対して少し気まずそうな顔を見せる方もいます。
だけど僕だって、学生の頃は店員さんにたくさんアドバイスしてもらって、どんな服がかっこいいのか、どんな着こなしができるのかを教えてもらいました。今はスマホで色々調べられるのかもしれないけれど、ここで売っている服の一番かっこいい着こなしを提案できるのは、僕らスタッフだと思っています。
重光 ネットを使えば家でも服が手に入る時代ですが、店舗では実際に試着ができて、買わない服も組み合わせて、着こなしを参考にすることもできます。せっかく店舗に足を運んでくれるのなら、怖がらずになんでも聞いてもらえたら嬉しいですね。
店舗では、接客のクオリティを一番に意識しているという重光さん。最後に「これからの古着文化」について、思いの丈を聞きました。
重光 通販文化の定番化とともに、一点モノの価値は高まっていると思います。情報リテラシーの高まりとともに、探せないものなんてなくなってきている側面もありますが、古着は「誰がセレクトしたか」も重要な価値基準です。
知識のある人が選別した商品とそうでない商品では、服の状態も質も全然違う。タグを検索したらフリマサイトでも買えるかもしれませんが、少なくともうちでは、コピー商品なんて絶対扱いません。この時代に、あえて『early00』を訪れてくれる人を大切にしていきたいと思っています。名前は変わっても、その想いは開店時から変わりません。
これからもぜひ『early00』を、よろしくお願いします。
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#古着女子 vol.8 架乃ゆら【前編】
あなたは、どんな服が好き?
私たちの生活に欠かせないファッション。自分のために着る服も、誰かのために着る服もあるでしょう。あんな服やこんな服、本当はもっと、いろいろ着てみたい。それに……大好きな推しのファッションだって、あんなテイストやこんな服、いろんなあの子を見てみたい。
今回は架乃ゆらさんと下北沢のユーズドセレクトショップ『early00』を訪れました。自身も好きだというY2Kなお洋服に身を包んで、今日も元気な笑顔をカメラに向けてくれました。
ゆるかつ。 架乃ゆら編 その2
いつもみんなに笑顔を届けてくれる、お仕事に一生懸命な女優さんたち。
だけど、時には息抜きも。
一体どんなプライベートを過ごしているのでしょうか?
彼女たちの気になる日常を、ゆる〜い4コママンガでお楽しみください。
第3回にご登場いただくのは、無邪気な姿も大人っぽい表情も魅力的な架乃ゆらさんです。
素敵なお写真とともに全8回にわたってお届けします。
fit me lingerie Vol.2「EXILIA」×水卜さくら 人の手でつくられた温かみを、肌にまとって
身に着けるだけで気分が上がり、自分自身を愛せるようになるランジェリー。自分の身体に合ったものやお気に入りのデザイン、ランジェリーに込められた想いを身に纏えば、きっと今の自分を優しく受け入れることができるはず。
『fit me lingerie(フィットミーランジェリー)』では、そんなランジェリーを扱うブランドやセレクトショップと、fempassのコラボレーションをお届けします!
六花とお茶~中国茶編~
小野六花さんとともにティータイムを楽しむ連載【六花とお茶】。
今回はゲストとして、松本いちかさんにお越しいただきました。
COVER MODEL Vol.46 河北彩伽「意外性のある新たな女優像を築ける存在になりたい」
場所や世代やジェンダーにとらわれず、あなただけの自由な明るい未来へ向かえるように応援する――
fempassは、そんな気持ちを込めたメディアです。
カバーモデル連載では毎月、豊かな感性と多彩な視点で生きていく人々の姿をお届けします。
第46回目に登場するのは、河北彩伽さん。
今年から“河北彩伽”に改名して新たなステップへと踏み出した彼女に、名前に込めた思い、仕事への情熱やファンへの感謝、そして今後の目標をお聞きしました!