頭の先から爪の先まで、全力でワタシを表現したい
柔らかい表情、声色。関わる人すべてを魅了してしまう彼女の魅力は青天井。
指先に乗った煌めきに合わせて、儚くも存在感のある表情を作り込んでいく桜空さん。彼女が大好きだというペールがかった桃色をベースに、さり気なくあしらったのは蝶々と桃の花。
「ピンクも蝶々も、昔から好きなモチーフだし自分にも似合うと思っています。だけど、洋服で全身に身につけるほど派手な人間じゃないので、こうやってさりげなく指先に止まっていてくれるのが嬉しいです」
指先を中心に進んでいく撮影。カメラの向く方向に合わせて、1秒ずつ違う表情を作っていく桜空さん。
身体の柔らかい彼女は、表現の幅も広く、頭の先から爪の先まで、柔和ながら存在感のある表現力がみなぎっているのを感じます。
「はじめましてのカメラマンさんに撮影してもらう時は、いつも少し緊張します。カメラマンさんによって得意な撮影があると思うし、それによって映るワタシも変わるから、自分の中ではチューニングが必要だったりします」
「だけど今回はすごく集中して撮影できたし、カメラマンさんの世界観とうまく調和できた感覚です。自分でも見たことがないさくももを発見できました。スチールでの撮影は、自分に深く潜り込めるので楽しいです」
真剣な言葉の後、急に「なんつって〜」と茶化したり。一秒先には素顔を隠してしまうので、一度逃げたら帰ってこない蝶々のような、ミステリアスな魅力も持っているのです。
カメラの前に君臨する「完璧なさくもも」と、その愛
本物の桃の上に顎をちょこんと乗せて「EAT ME♡」……大人っぽいような、少女っぽいような。桜空さんの美しさは多面的で、一言で言い表すことはとてもできません。
「ピンクは紛れもなく私のテーマカラーではあるんだけど、実は身につけるものはブルーやモノクロなど、落ち着いた色合いのものも多いんです。全身でピンクを表現するのは、まだあまり自信がなくて」
「実は、自分の気持ちを言語化するのが得意じゃなくて。本当に自分に素直に生きてきたし、感情のままに楽しいことを追求して突っ走ってきたから、たまに立ち止まると、不安になる時もあるんです」
「同じ理由で、自撮りも得意じゃないんです。自分が思うカワイイと、みんなが思うカワイイは違うかもしれない。すれ違いを生みたくないし、撮ってくれた人がカワイイと思ってくれた私の方が自信が持てるんです」
ミステリアスさの裏に隠れていたのは、桜空さんの繊細さと完璧を求めるストイックさ、そして……求められる自分でありたいという、優しさ。
「本当はダメなところもたくさんあるんだけど、みんなには私の完璧な部分だけを見てて欲しいの」
桜空さんから感じるのも、そんな無償の愛。完全無欠な「桜空もも」であり続けるために、彼女は今日もシャッターに向かって、愛を込めた表情を向けるのです。
たくさんの愛の言葉を、これからも
「色気があるよねって言ってもらえることは多いです。自分の中身っておっさんだと思っているし、落ち着きもないし、同世代のカワイイ女の子たちと並んだら絶対女の子らしくないんだけど、たまたまね？ 素でやっちゃう仕草に、色気があるみたいなの」
細い首筋、儚げなフェイスライン。フェロモンの神様に愛されているとしか思えない、天性の才能です。
「根本的には、人が好きだからだと思うんです。一人でできないことってたくさんあることを自覚しているから、私は甘えん坊だし、甘やかしてくれるみんなのことが大好きだから、人懐っこいんだと思う」
「弱みは、感情の浮き沈みが激しいところ。だけど、そんなところも私の良さだと思って自分のキライなところも”そんなワタシが好き！”って声に出して言うのが大切」
「自分のカラダだって本当は自信ない。だからこそ毎日、朝起きたら
全身鏡の前に立って”今日も惚れ惚れしちゃう！美しすぎ！”って声に出して言うの」
「だから、自信はなくても私は私のカラダが好き。ありのままの自分で勝負してきたから、時間をかけて自分を受け入れられるようになったんです」
誰にだってあるコンプレックスと、自らも戦い続けてきた桜空さんを強くしたのは、言霊の力と、みんなから届く愛の言葉。
「自分のことを愛するのって難しいけれど、人生かけて向き合ってきたから分かるんです。大切なのは、誰かが褒めてくれた言葉を、自分でも口に出して言っていくこと」
「マイナスの日々をプラスにしてくれたのは、お仕事で出会ったみんなです」
最後に彼女は、声に出してこう伝えてくれました。
「みんな大好きだし、私も大好き！」
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Midnight Street 桜空もも×六本木
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スマホの画面で真っ赤な口紅を塗り直し、待ち合わせ場所へ向かう【street】
オンだけどオフ、オフだけどオン。着飾っていないけど華やかに。煌びやかな夜に溶け込む様子を追っていく「Midnight Street」
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