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PIECE of NAIL #8 宮下玲奈とメタリックネイルと、マイルールと

女の子にとって、ネイルって特別なもの。連載「PIECE of NAIL」では、魅力的な女の子の指先と素肌に着目しました。第8回は、芯のある彼女を具現化したかのようなメタリックネイルを纏って、宮下玲奈さんが登場。見るたびにオーラを増し、オトナの女性に成長していく今の彼女を形作る、価値観の「軸」を聞きました。

写真:母鳴大地
文:ミクニシオリ

魅せられれば、最後。研ぎ澄まされたまなざしとオーラ

見つめられたら動けなくなりそうな、強いまなざし。つやめく黒髪と線の細い駆体が、宮下玲奈さんのトレードマーク。

華奢さを生かした繊細なポージングの時には、凛とした表情でカメラに向かいます。指先に乗るかっこよさと女性らしさ、そして繊細さを兼ね備えたメタリックネイルは、まるで彼女自身のよう。

宮下玲奈(以下、宮下) シルバーや落ち着いたデザインは、今の自分にぴったりだと思っています。今は“かわいい”よりも”かっこいい“の方がしっくりくるかな。

シンプルビキニに、きらめくネイル。最低限の衣装でも存在感を失わないのは、彼女が大切にしている人生観故なのかもしれません。

宮下 デビュー当時は今よりもっと、かわいい服が好きだったんですよ。だけど、年齢とともにどんどん人と違うもの、被らないものを着たくなっていって……今は、自分のスタイルを生かすような服や、雰囲気に合ったシンプルなネイルを選ぶことが多いです。

一度笑顔を向ければ、好奇心旺盛な少女のような魅力も溢れます。一見二面性があるように見えるかもしれませんが、そのどちらもが本当の彼女。

宮下 スチール撮影は、好きですね。スタッフさんにもよく、急に真顔になれるのすごいねと言ってもらえるのですが、自分の中では自然にやってます。撮影中は楽しいけど、いったん笑うのをやめてるだけって感じです。

感覚派で、天才肌なところのある彼女。思ったままに行動するだけだよ、と微笑んでくれたけれど、誰しもにできることではありません。

センスや知覚に優れている彼女は、撮影の時も瞬時に「まとっている服」に合わせてオーラをまるごと取り換えてしまいます。研ぎ澄まされた金属のような鋭い感覚は、まさに宮下さんならではの個性なのです。

存在感を形作る「軸」を中心に、ナチュラルに生きる

メタリックな輝きに囲まれて、宮下さんが「まぶしっ」と、一言。いつでも素直、が彼女のモットー。彼女はいつでもありのままの姿で、屈託のない笑顔を向けてくれます。

宮下 ファンのみんなからは、素直なところが好きって言ってもらえるんですが、私自身からすると素直にしかできないんです〜って感じなんです。何かを意識して振る舞っているわけではないです。

宮下 何かを我慢するのが苦手なんです。私はずっと、できないことはできないので、不器用なんだと思います。

「我慢は苦手」と話す宮下さん。のびのびと自分らしく振る舞っているからこそ、ふとした時に出る笑顔も特大。

宮下 SNSでもし攻撃的な意見が届いても、一回はちゃんと返信するって決めてます。相手のことを何も知らないうちに見えなくしちゃうのは、なんか違うかなって。

自分のルールに忠実で、正義感のある宮下さん。ただマイペースなのではなく、そこにはいつだって自分の軸があります。

人見知りするという宮下さんは、SNSでの匿名の交流を心地よく感じることもあるそう。心地よい自分の世界を守るために、彼女はインターネットの海の中でも、自分の正義を貫いています。

宮下 自分が恥ずかしいと思うことはできないし、しないので、人に言えないこともないです。この仕事のこともそうだし、自分の好きなものもそう。堂々と発信すればするほど、私のことを理解してくれる人の数が増えていくので、できるだけみんなに伝えていきたいと思っています。

彼女の価値観を聞いてみると、その存在感の強さも、まなざしの強さにも納得がいきます。自分の軸を持って、その生き方を肯定しているからこそ。だから彼女はいつでも、美しいのだと。

わたしらしい「my rules」

宮下 それでも、数年前はもっとわがままで人見知りで、取り扱いが難しかったんじゃないかと思います。このお仕事をしていく中で、ちょっとずつ大人になれていると思います。

宮下 たとえば、オンオフのスイッチを押せるようになったかな。たくさんの人に会うのは苦手だけど、スタッフさんやファンのみんなに会える日は、オンのスイッチを押して楽しめるようになりました。

宮下 逆に疲れた時は家に籠もって、猫と遊びながら自分の好きが詰まった空間で羽を伸ばします。オフの時もそれはそれで、自分ですね。

宮下 言わないと分からない、伝わらないことってたくさんあると思います。だから、まずは何が好きなのか、教えてくれたら嬉しい。私は人にすぐ心を開けないけど、怖くないって分かった人にはめっちゃ懐きます。

猫のように気まま。だからこそ、その素顔を見れた時、私たちも嬉しい気持ちになるのでしょう。

疲れた時は、たくさん寝る。楽しい時は、笑う。カメラの前では自由にかっこよく、表現する。宮下さんの「ありのままオーラ」に触発されて、なんとなく身体が軽くなったような感覚になってきました。

宮下 自分のルールって、自分で作れるから。人が決めたルールに従うだけじゃなくていいと思う。

それが、宮下玲奈のナチュラルなマイルール。

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