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異色を放つ妖艶な和空間がふたりの距離をぐっと近づける――【週末に大好きなあの人とお泊りしたい、ちょっとオトナなラブホテル】vol.4

一緒にいられるなら、どこだっていい。
ーーなんて、ごめん、きれいごと。
どこだっていい、けど。ほんとうは、よりきれいでゴージャスがいいし、非日常を存分に味わいたいし、そんなに遠い場所じゃなくて気軽に行けて、お泊りセットも持っていきたくないし、お財布もあんまり傷まない……すべてのわがままを叶えてくれるところで、一緒にいたい。
そんな、”都合の良さ”がぎゅっと凝縮しているのが、今どきのラブホテル。
旅行誌には載らないけれど、遜色なく魅力的なホテルを、久留木玲さん(以下、久留木)とともに発掘&紹介してゆきます。

HOTEL COLORFUL P&A
Address 〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町2-45-10
https://www.paplaza.com/

ここは、新宿・歌舞伎町のど真ん中。
ホストもキャバクラも、そしてラブホテルも迷うほど乱立する街で、ひときわ趣向を凝らしたこのホテル。外観からポップな色彩を放っていて、かわいいものを見逃すことができない女性ならば誰もが視線が奪われるはず。
でも、本領発揮はこれから。
まずロビーには、ずらりとアメニティがお出迎え。
あらゆるメーカーのシャンプー&トリートメント、そしてボディソープが揃い、普段遣いがすぐに見つかりそうな勢い。
久留木さんが特に目を輝かせたのは、複数種類並んだ温泉の素。

久留木「学生時代、通学路に足湯があったんです。よく帰宅途中にローファーと靴下を脱いで、友達とあったかーいお湯に足を浸けながらしゃべっていたなあ。だから、温泉って大好きなんです!」

いそいそとセレクトして、目指すは803号室。扉に手をかけ、一歩中に入ると、空気が一変するのがわかる。真っ暗なベッドルームに、ピンクのネオン! まるで、90年代香港映画に迷い込んだよう。

久留木「すごーーーい!」

たまらずベッドへ駆け出し、勢いのまま背中を預ける久留木さん。

ベッドから部屋を眺めると、周囲にはフェンスがはり巡り、壁は月のクレーターを模したようにごつごつ。ピンクのネオンと相性の良い、小さな月のようなオレンジ色の間接照明が垂れる。

久留木「ネオンの中で寝ると、なんだかぽわぽわした感じになりますねえ。異空間にいる感じになってます。お、エッチなものを見つけてしまいましたよお。えへへ」

徹底した月モチーフのデザインに囲まれ、ベッドサイドに置かれたアイマスクをいたずらっぽく手にとって試す久留木さんが、なんだか囚われたかぐや姫に見えてくる。

小上がりの畳づくりになっているリビングを越え、またまた月のクレーターを思わせる柄のカーテンを開けると、なんとテラス。雨を含んだ冷気がひんやり。そしてやっぱり、かわいいネオンがギラギラ。

どこまでも手抜かりない非現実的な演出に、歌舞伎町イチのおもてなし精神を感じざるを得ない。
さて、女性が気になるメイクルームはどんな感じ?

久留木「ちょっと! すごーーい! いいなーここ! ここに住みたい!」

うっとりと鏡を見つめる久留木さん。大小さまざまなドットが浮かぶ鏡は、さながらアートのよう。月モチーフはどこまでも徹底的。
しかも、表面的なデザインじゃないのが、この部屋のすごいところ。徹底した空間デザインと比例して、すべてのインテリアや設計に重厚感が漂う。見せかけだけではないのです。

黒いタイルがスタイリッシュなガラス張りの内風呂を抜けると、メインの登場露天ジャグジー in 歌舞伎町のど真ん中!

しかも。
「ジャグジーのなかから、見上げてください」とスタッフさん。まさか、こんな東京の、しかも日本一高層ビルがそびえる新宿のど真ん中で、なにも見えやしないはずだけど……。

久留木「うそ! お月さまだあ!」

頭上になんと、巨大な月が浮かんでいるではないですか。もこもこに泡立った湯に肩まで浸かり、上を仰ぐと、にじむように光る大きなお月さまが見えて……非日常、ここに極まれり。

久留木「ちいさいとき、『パパ、お月さまとって!』って絵本が大好きだったんです。はしごでお月さまを取りに行く話なんですけど、わたしもはしごが何本あったら取りにいけるんだろうなあ、手を伸ばしたら取れるのかなあって、幼い頭で考えていて。だからかなあ、いまも眺めていると落ち着くんですよねえ。ああ、いいお湯加減。新宿でこんな気分になれちゃうなんて……あと10時間は入っていられそう」

ジャグジーのふちで腕枕をする久留木さんの桜色の頬に、月の光彩がこぼれる。
恋人をもかがやかせる、月のパワー、感じずにはいられない。
ほてった体のまま部屋に戻ると気づく、壁のネオンの、フランス語の意味。

on n’a qu’une vie

「わたしたちはひとつの人生しか持っていない」だって。人生は一度きりだから、楽しむっきゃない、って。
とことんまで楽しませてくれる、この部屋にぴったりの言葉。

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ラブホテルのパイオニアで味わう特別な異空間——【週末に大好きななあの人とお泊りしたい、ちょっとオトナなラブホテル】vol.3

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一緒にいられるなら、どこだっていい。
ーーなんて、ごめん、きれいごと。
どこだっていい、けど。ほんとうは、よりきれいでゴージャスがいいし、非日常を存分に味わいたいし、そんなに遠い場所じゃなくて気軽に行けて、お泊りセットも持っていきたくないし、お財布もあんまり傷まない……すべてのわがままを叶えてくれるところで、一緒にいたい。
そんな、”都合の良さ”がぎゅっと凝縮しているのが、今どきのラブホテル。
旅行誌には載らないけれど、遜色なく魅力的なホテルを、久留木玲さん(以下、久留木)とともに発掘&紹介してゆきます。