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全日本乙女たち~!可愛いをぎゅっとつめこんだおフランス映画のお届けよ~!『タイピスト!』ねっちょりレビュー#7

SERIES -ねっちょり映画レビュー

「fempass」をご覧のあなたのおこもり需要に合うことを願いつつ、おすすめ映画を独断と偏見で、ゆるっと紹介していくコーナーです。
ねっちょりじめじめしたタイプの愛の星・うお座ガール(ぺちこ)が、ねっちょりじとじと読み解いたレビューですので、何卒ご理解のほどお願い申し上げます。

文・ぺちこ/イラスト・土屋みよ

ぺちこ プロフィール

うお座の星の下に生まれた弩級のロマンチスト。“運命”とは、一本の時間軸上にあると考える淑女。つまりパラレルワールドモノは苦手。
某漫画に出会った10月の私の心は感動に震え、感銘を受け、生まれ変わったらタカラジェンヌか芸大生になりたいと願う日々でございます。そんな少年少女の夢の先にある職業の一つ。そう。プロ野球選手ですね。私事ですが、阿部慎之助引退セレモニー・亀井善行引退セレモニーどちらも現地観戦したことが最近の自慢です。亀井選手、お疲れ様でした。LOVE──・・

今回はこちら!

タイピスト!

監督:レジス・ロワンサル
主演:ロマン・デュリス、デボラ・フランソワ、ベレニス・ベジョ
公開日:2012年11月 111分

<あらすじ>
1950年代、フランスの田舎街。
父親の経営する小さな雑貨屋で働くローズ・パンフィルは自由を求め田舎を飛び出し、保険会社を経営するルイの秘書に応募。
花柄のワンピースと、無理矢理披露したタイピングの早さがルイの目に留まり、晴れて採用されるもそれ以外に取り柄のない不器用でドジっこなローズは、一週間でクビを宣告される。
すがるローズに、ルイはクビを撤回するための条件を突きつける。それは「タイピング世界大会で優勝すること」
王者アメリカを下すべく、鬼コーチ・ルイのスパルタ猛特訓が始まるのだった───

という、スポこn・・・
いや、ラブコメです。
いや、監督が現に「かつて実在したタイピングコンテストに着想を得てロッキーみたいにできないかなーと思って」と言っちゃってるのでスポ根です。ロッキーがとんでもなく可愛いフレンチガールになったお話です。

初出場のタイプ大会ではわずか2文字の差で惜敗。リベンジを誓った二人三脚の猛特訓が、なんとひとつ屋根の下にてスタートする。なんで。えっちすぎる。ハプニング待ったなし。次第に惹かれてくやつ。もう分かっちゃった。めっちゃ先読めちゃった。しかしそんなイージーなストーリーがストレスフリーで最高なのよ。

2文字の差を埋められなかったのは、王貞治もびっくりのタイピング一本指打法のせいだと、まずは十本指打法に変えるべく、なぜかピアノのお稽古が始まる。え、タイピングってそんな?ピアノいる?
そんなピアノの“先生”はルイの幼馴染の美女で、今は親友ボブの妻となったマリー・・い、い、意味深すぎる。はい分かりやすい!野暮っち!なんかありましたよね?
極めつけは車に乗ったルイ鬼コーチに野次を飛ばされながらのランニング。なんで。え、だからタイピングってそんな?
エヴァンゲ〇オンの無料タイピングサイトで猛特訓すればいい話じゃないの?

そんなつっこみどころの多い特訓を経て、案の定お互いがだんだんと気になる存在になっていく。
ドジでキュートなヒロインと、ちょっと堅物の男性が次第に心を開くやつ……こ、これは日本の乙女たちに馴染みのある「オモシレー女」現象……!
このストレス社会、小難しい考察の必要な映画も面白いけど、たまには脳みそ使わず一喜一憂せずに観られるラブコメをチョイスするのもいいもんですわ。

何と言っても見どころは、がっつり50’s仕様のレトロでキュートでポップな衣装とセット!
髪型もお洋服も、タイプライターさえも現代で通じるかわいらしさ。
(なんと作中に登場する可愛いタイプライターは、当時のモノを世界中探して見つけ出し更に新品に見せるためにいじくったとのこと)
全てのカワイイはパリに通ずるのかしら。
スポ根も、おフランスの手にかかればこうもおしゃれになってしまうのか。

そんなに語れるほどフランス映画に精通しているわけではないものの、これまで観てきた多くのフランス映画に共通するのは、色使いのお洒落さ。
早送りして適当に停止したシーンひとつとっても、一枚絵として絵葉書や絵画になりそうなくらい完成された色使いと構図!乙女大歓喜!

そしてちょっと無理矢理な恋愛テンポすら「フランスだもの」で納得できてしまうズルさ。

ああ、おフランス。
実はぺちちゃんは謎に一瞬フランス人とお付き合いをしたことがあるのだけれど
本当に何よりもロマンを大事にしていて、愛を軸に生きる彼らのフランス気質にちょっぴり憧れがある。
もっと言ってしまえばベルサイユ宮殿に生まれたかったし
生まれ変われるものならば銀橋に立ってオスカルを演じたかったし
千の誓いと万の誓いを言ってほしいのであります。

話が逸れましたね。

さて、結局タイピング大会がどうなったかというのはぜひぜひ本編を観て確認していただくとして
皆さまにはこの格言を捧げましょう

「アメリカ人はビジネスを、フランス人は愛を!」