COVER MODEL Vol.18 希島あいり「表現が好き。これからも、いろんなかたちでファンの方々に寄り添っていけたら」

希島あいりプロフィール

1988年12月24日生まれ。2013年にAVデビュー。現在はアイデアポケットとPREMIUM(プレミアム)のW専属女優だけでなく恵比寿マスカッツやラジオ番組、音楽、舞台など幅広い分野で活動するセクシー女優。

全身を見せる仕事だから、もうこれ以上怖いものはない

――セクシー女優というお仕事は、どんなところにやりがいがありますか？

希島あいり（以下、希島）　身を使って見せていくお仕事だから、表現の幅が広いんですよね。自分ではおっぱいが小さいことがずっとコンプレックスだったけれど、視聴者の方がありのままを受け入れてくれるのもうれしいし。偏見をもたれがちな職業で、最初はとても不安だったけれど、いまはひとつの作品を作り上げる楽しさのほうが勝っています。

もともとお芝居が好きで勉強もしていたから、ドラマものは特に面白いですね。いろんな役柄を演じられるのが、純粋に楽しくて。

全身を見せるからこそ、ある意味怖いものなしで、無敵なのかも。これ以上見せるところないですもんね（笑）。だからいろんな役やいろんなお仕事に挑戦できるんだと思います。

――とてもアクティブですね。

希島　最初は全然そんなことなかったんですよ。もともと自分のことが好きじゃなくて、心にシャッターをおろしてるタイプでした。だから、変わりたくてAVという道を選んだんです。でも、あえて大きく一歩を踏み出したことで新しい自分に出会えたし、前向きになれた実感があります。

――お仕事でのどんな経験が、自分を変えてくれたと思いますか？

希島　やっぱりファンの方との出会いかな……。ファンの方が喜んでくれているからお仕事をがんばりたいし、こんな私でも誰かに必要とされているんだなって思えます。ファンの方と会うときは、自然と笑顔になれるんです。

「きじーはありのままでいいよ」と言ってもらったときは、本当にうれしかった！　心配性だし自信もないし、しょっちゅういろんなことで悩むタイプなんですが、イベントやお手紙でいただく応援や励ましの言葉が、いつもめっちゃくちゃ心に刺さっています。

――悩んだときに、温かい言葉をかけてもらえると沁みますよね……。

希島　デビュー当時は悩んでも誰にも相談できなくて、夜中に街を歩きながら大泣きしたりしてました（笑）。でも、いまは女優友達もできたから、いろんなことを相談しあっています。つい自分を否定したり、すぐマイナス思考に陥ったりするのは昔からの癖でなかなか直らないけど……なるべくネガティブな発言をしないようにはなりました。ファンの方がせっかく支えてくれているのに、こんな自分じゃ申し訳ないですもんね。

だから、セクシー女優になったのは自分のためだったけど、いま働いているのはファンやスタッフの方たちのため。誰かのためにがんばりたいし、恩返しがしたいと思って、活動を続けているんです。

いろんな挑戦をするのは、何もできない自分がコンプレックスだったから

――希島さんはAVだけでなく、アイドルや歌手としても活躍されていますよね。

希島　はい。ファンの方も、みんないろんな悩みを抱えながら、それぞれの人生を生きていると思うんです。だから、AVはもちろんだけど、お芝居や歌も含めていろんなかたちで楽しんでもらえたら、いろんなかたちで寄り添えたらと思って、活動を広げてきました。

――それぞれのお仕事は、どんな楽しみがありますか？

希島　アイドル活動は、初代の恵比寿マスカッツに半年いて、2020年から再加入をさせてもらいました。メンバーはかわいいだけじゃなくて人を笑わせるためなら体も張れるし、芯が強いのに優しい子が多いんですよ。みんなのそういう真剣な姿がかっこよくて、刺激をもらっています。

私自身もそうなりたいんだけど、最近はなぜかポンコツキャラになってきちゃいました（笑）。前までは自分のできないところを見せるのが恥ずかしかったけど、そのバリアを解いたら、周りから「きじー、面白いじゃん！」って褒めてもらえることが増えて。アイドルとしても、ありのままを見せていけばいいんだなって思えるようになりました。

――音楽はいかがですか？

希島　ありがたいことにメジャーデビューまでさせていただいて、本当に奇跡のようだなって思っています。歌って、カラオケで歌うのとステージで歌うのとではまったく違うんですよ。聴いてくれている人たちに伝えたい想いを込めて歌うのは、すごく楽しいです。私は言葉で伝えるのが苦手だから、歌で気持ちが届くと余計にうれしいのかもしれません。

――希島さんは、ジャンルを問わず「表現」が好きなんですね。

希島　そうかも。何もできない自分がコンプレックスだったのかもしれないです。だから、いろんなことに挑戦して、いろんな手段で表現しようとしているんだと思います。

周りの愛に感謝しながら、一つずつ前に進んでいく

――デビューから9年が経ち、セクシー女優の後輩もどんどん増えています。これから入ってくる子たちに、アドバイスするとしたら？

希島　最初は不安なこともあるだろうけど、周りのスタッフさんやファンの方々を大切にしていれば、きっと違う景色が見えてくると思います。目の前のことをがんばっているうちに味方ができて、自分のやりたいことを応援してくれる人もどんどん増えていくはず。自分らしさと感謝を忘れずに、自分の道を歩んでいってほしいです。

――すばらしいコメントです……！　最後に、自分や将来をイメージして思い浮かべるカラーを教えてください。

希島　うーん……好きな色は青だし、希島あいりのイメージカラーと言えば青なんだけど……。これからの私をあらわすなら、濃いめの虹色かなぁ。いろんな仕事で自分の世界をもっとカラフルにしていきたいです。

いま33歳で、そろそろ次のステージを考えてもいい年齢なんですが、まだ現役でいたいと思っています。AVと並行してすでにいろんな活動をさせてもらっているし、いまの状態がすごく私に合ってる気がするから、これ以上欲張っちゃいけない気もするし（笑）。

なので、与えられた仕事を一つひとつ大切に。一つひとつの作品と大切に向き合いながら、いろんなかたちで感動や笑顔を届けていきたいですね。

「恵比寿マスカッツ」は終わらない。AV界のドリームチームが辿った軌跡

2021年が「AV誕生40周年」という節目の年にあたることをみなさんはご存知だろうか。AVは、これまで決して日向にあり続けるメディアではなかったものの、切実に必要とする人は常にいたし、これからもそうであるに違いない。

その意味で、AVはかけがえのない存在であり、そのなかでいつも輝き続けていたのがセクシー女優たちだ。

そんな彼女たちが日の当たる場所に足を一歩踏み入れ、エンターテイメントにおけるセクシー女優のあり方をがらりと変えることになったきっかけ、それが「恵比寿マスカッツ」だ。

コロチキ冠ラジオ『ねむチキ』収録後インタビュー第29回　西野「たまらんかった」

コロコロチキチキペッパーズ（ナダル、西野創人）冠ラジオ番組『ねむチキ』（毎週土曜　深3:30）TBSラジオにて大好評放送中！

この連載では私、橋本朱理と宮内桃子が『ねむチキ』の収録にお邪魔し、収録後のコロチキのお2人にインタビューをしています。

第29回のゲスト・希島あいりさんはエレガントな容姿からは想像できない超天然。そのギャップにコロチキのお二人もメロメロです！

【漫画】こちら、えーぶい部！希島あいりのげんばその1

「セクシー女優」。このフレーズを聞いたとき、とっさにあなたは何を思うでしょうか？　世界に数え切れないほどあるAVをつくる業界は、まだまだ謎につつまれています。

そんなAVの世界の日常を、セクシー女優の視点から描いた漫画「こちら、えーぶい部！」。

赤裸々な日常を描くのは、『今日も女の子を攻略した。』、『ひなたすたでい。』、『ニョロ子の生放送!』などの作品で知られる漫画家・むくさん。

第9回にご登場いただくのは、エレガントな雰囲気をまといながら、アーティストとしてもその魅力を広げている希島あいりさんです。
お仕事やプライベートでのエピソードを漫画化！描きおろしイラストとともに全6回にわたってお届けします。