※2020年3月2日にWebメディア「KAI-YOU.net」にて配信された記事です
人気セクシー女優・深田えいみさんが、読者からのお悩みに回答する連載がスタート。
記念すべき第1回目の内容は、盛れるカメラアプリの話から、さまざまなコミュニティで生きるために参考にしてきた本、さらに天職を見つけるためのキャリア論まで。
幅広いお悩みに対するアドバイスを、深田節で語り下ろします。彼女のことをもっと知れるインタビューとあわせてどうぞ。
深田えいみが語る女優論「自分より売れてる作品は買って研究する」
「私ってこんな顔だったんだ……ってショックを受けることは多い」
【お悩み】
普段から美容も頑張って、「今日はメイクばっちり! 最高に可愛い」と思っても、写真に映る自分を見ると「やっぱり私なんて可愛くない」と落ち込んでしまいます。盛れるのは自撮りでキメてる写真だけ。どうしたらもっと自分の見た目に自信がもてるようになるでしょうか?
深田 ありますよね、そういうこと! 他撮りで「私ってこんな顔だったんだ……」ってショックを受けることは多いです。私もいつも「自分って最高に可愛い」って思えているわけじゃないんです。ただ、写真に限っていえば、可愛く映るコツは確実にあります。
コツというか、カメラアプリですね。
たとえば、男性ってあまりカメラのアプリにこだわらない人が多いですよね。よく監督さんから「Twitterにあげたいから写真撮っていい?」って言われるんですけど、使っているのがiPhoneに入ってるデフォルトのカメラ。
それじゃあ盛れるわけがない。だからまず他撮りで可愛く映りたいなら、ちゃんとカメラアプリで撮影してもらうこと。
ただ、アプリを使っているからといって、必ずしも盛れるわけではないので注意が必要です。
女の子の友達にカメラアプリで撮ってもらっても、可愛く盛れているときと全く盛れていないときがあるじゃないですか。それって角度とか構図もあるけど、だいたいは使っているアプリの差なんですよね。
そういうときは盛れた写真を撮ってくれた友達に使ってるアプリを聞いてみるといいですよ。私もそうやっていろいろと試していく中で、自分に合ったカメラアプリを見つけて、いつでも可愛い写真が撮れるようになりました。
ちなみに私が使っているのは「FiuFiu(フィウフィウ)」というアプリです。より盛るためのポイントは、自然光が入る場所で撮ること!
自分に合うアプリを見つけるだけでも、自己肯定感ってすごく上がる気がします。それが本当の自分じゃなくても、写真の中の自分が盛れているといないとでは、気分も段違いで変わってきますよ。
「世界的な人気キャラでもアンチはいる、だから気にしない」
【お悩み】
私は些細なことですぐに不安になってしまいます。何か新しいことに挑戦したくても「もし失敗したらどうしよう」と考えてすぐに諦めてしてしまいます。。どうしたら臆病な性格は治るのでしょうか。。
深田 何か不安に感じているときって、だいたい自分のコンプレックスが原因なんじゃないかって思うんです。たとえば、どうしたら今の不安がなくなるのかなって想像してみる。
「もしも自分が(今と違って)こうだったら」とイメージしたときにそのモヤモヤが消えたら、おそらくそこにコンプレックスの芽があるんだと思います。
世の中では「コンプレックスはあなたの個性」みたいな考え方もあるけど、私は逆で「コンプレックスは直すもの」っていう考えですね。自分を好きになるために、嫌な部分は徹底的に直すべきだと思っています。それは見た目も中身も同様です。
ただ、そのモヤモヤや不安が人間関係のせいだったりすると、ちょっと面倒ですよね。私は仕事柄、毎回現場にいるスタッフが違うから、自分と合わない人がいても仕事しやすいんです。
でも毎日通わなきゃいけない学校とか、出勤しないといけない会社とかが問題だと、自分だけではどうにもならない。
私自身、あまり人とうまくコミュニケーションをとれないのがコンプレックスだったから、人との接し方について書かれた本をたくさん読んで勉強しました。
特によく読んで参考にしていたのは『相手もよろこぶ 私もうれしい オトナ女子の気くばり帳』という本。このときに学んだことは今の仕事でも活きていると思います。
1つ言っておきたいのは、コンプレックスを克服しようと何かに挑戦しようとしたり、もしくは失敗してしまったときに、嫌なことを言ってくる人がいても、気にする必要はないということ。
私も昔はよくいわゆるアンチに悩んでいました。Twitterに投稿するたびに、嫌なことを言ってくる人がいたんです。
でもあるときマネージャーに「誰にだってアンチはいるから気にする必要ない。だってミッキーマウスにだってアンチがいるんだから」って言われて。なんかそれ聞いたら急におかしくなって、気持ちが楽になったんですよね。
世界的に人気なキャラクターでも嫌われてしまう世界で、私が誰にでも好かれるわけがない。
そう思ったら、いろいろと気にならなくなりました。何か不安を感じたらぜひこの言葉を思い出してほしいです!
「天職は絶対にある、地球でかいし」
【お悩み】
好きでもない仕事を毎日なんとなくやる日々が続いています。もっといろいろなことに挑戦したほうがいいのかな、と考えてしまいますが、特にやりたいことも見つかりません。今の仕事が天職だとは思えないし、そもそも天職ってあるのかなとも思います。えいみさんは今のお仕事は天職だと思っていますか?
深田 私は自分の仕事を天職だと思っています。じゃなきゃ、続けていないかな。天職だと思った理由は、自分がコンプレックスや悩みを感じずに生き生きと働くことができているから。
そして、私のことを好きだと言ってくれるファンや、出演を依頼してくれる企業さんとか、みんなに必要とされている実感があるっていうのも大きいです。
もちろん最初からなんでもすんなりうまくいったわけではありません。辛かったり苦しかったりしてどうしようもないときもありました。
自分の場合はコンプレックスを直したことでいろいろとうまくいって、より自分のことと自分の仕事が好きになれたんですよ。今はとにかく、セクシー女優としててっぺんをとりたい、という夢もありますし。
ただ、最初からセクシー女優が天職だと思っていたわけではないですね。学生時代は何もやりたいことがありませんでした。熱中できる趣味もないし、将来の夢もない。
高校生のときとかに、希望する進路を書く紙が配られるじゃないですか。でも、私はそもそも、なんで大学に行く必要があるのかよくわからなかった。
看護師とかキャビンアテンダントとか、やりたい職種がはっきりしているなら、そのための専門的な勉強をするために大学に行くのはいいと思います。ただ、自分のやりたい仕事もないのに、ただ大学に行くのは時間もお金も無駄だなって思ってしまったんです。
だから当時も「目的もないのに大学に行くくらいなら、お金を稼ぎたいから就職したい」って思ってました。ただ、自分の興味がある仕事ってどれも収入が低いものばかり。
収入が高い仕事は、資格をとるためにたくさんの時間とお金をかけて勉強しないといけなくて毎日が多忙。そこまでしてしたい仕事かというと、そういうわけでもない……学生時代の私はけっこう堂々巡りで悩んでましたね。
もし今の私にアドバイスできることがあるなら、とにかく環境を変えるための努力をしてみる、ということですね。学生時代に悩んでいた私も、いまの仕事を始めてから、やりがいとか楽しさを感じるようになりました。自分に合う仕事は、必ずどこかにあると思うんです。
なので、たとえば働きながら副業を始めてみて、それがうまくいきそうなら思い切って転職するとか、今の自分を変える努力をしてみるといいんじゃないかなって思います。とにかく自分の頭で考えて動いてみることが大事だと思います。
天職……地球ってこれだけ大きいから、絶対どこかにありますよ。