サイバーパンク × ケモミミ = 可能性∞
――今回のコスプレテーマは「サイバーパンク」とのこと。なぜ、このテーマにしたのでしょうか?
Tono 実はカレンさんに着ていただいた衣装は、私が服飾の専門学校の在学中に製作したものなんです。今回のお話をいただいた時、その衣装を使えないかと提案させていただきました。
――衣装から世界観を膨らませたんですね。
Tono はい。衣装の世界観に合わせて、ウィッグやメイクをディレクションしています。
――「ケモミミ」にした理由は?
Tono 企画の段階で「コスプレっぽい要素を取り入れたい」とご要望をいただき、案の一つにケモミミが挙がりました。それなら衣装とも組み合わせやすいなと思って取り入れてみました。
楓カレン(以下、楓) ケモミミ、ふさふさでかわいくてお気に入りです!
Tono 気に入っていただけて良かったです! ケモミミをつくるのは今回が初めてで……。
楓 初めてでこんなに本格的なのがつくれるなんて、すごい!!
Tono ウィッグの毛を活用してつくってみました。かなり念入りにつくり方を調べて、大丈夫かな・・・と不安になりながら今日持ってきています(笑)。
――ウィッグもケモノ感のあるフワッとした仕上がりですよね。
Tono 猫の毛ってフワッとしているじゃないですか。なので、前髪を猫っぽい感じにするために顔周りに内巻きでウェーブをかけてみました。
――めちゃめちゃかわいいです。
Tono うれしいです! 私、ウィッグつくるのがすごく苦手なので・・・ちゃんとしたものにしようと頑張りました(笑)。
楓 そうなんですね!
Tono ウィッグは特に被っていただくまで、本当に似合うのか分からないんですよ。楓さんはお顔がすごく小さくて顔立ちもハッキリされているから、似合うように試行錯誤しました。ノーメイクでもカワイイ髪型にしよう!って。
ーー楓さんは今日のコスプレでお気に入りのポイントはありますか?
楓 鼻にチークを乗せているのがお気に入りです。こういうメイクは初めてだったんですけど、かわいいなと思いました!
Tono 普段から自分が女の子っぽいメイクをする時、鼻にチークをつけることが多くて。コスプレの時にはさらに誇張してつけるので、今回も絶対に入れようと思いました。すごくカワイイです!
初コスプレに緊張
――Tonoさんご自身の今日のコスプレのポイントも教えてほしいです!
Tono 男装感を強めにしたかったので、ウィッグのフワッとしたケモノ感はお揃いにしつつも襟足は短めにしてみました。あとは、耳も大きめにしているんですよ。
――本当ですね。楓さんのつけている耳と大きさが違う……!
Tono *服もメンズっぽさを濃くするために、パンキッシュなイメージにしてみました。
――楓さん的にTonoさんのコスプレの「ここがカッコいい!」と思うポイントはありますか?
楓 えぇー!(照れながら)全部カッコいい……!!
Tono うれしい……!!(照れ笑い)
楓 カッコいいから、撮影中は珍しく緊張しました(笑)。見つめ合う写真とか本当に照れちゃいました! にやけちゃう!(笑)。
Tono 絡みのポージングを撮影する時、スタッフのみなさんから「わー!」と歓声が上がるので余計に照れちゃいますよね(笑)。私も近くで見つめ合うと恥ずかしくなってしまって。どうにかカメラに映る一瞬だけ耐えています(笑)。
楓 (笑)。
――楓さんはそもそもコスプレが初めてですし、緊張しますよね。
楓 コスプレ自体もですし、誰かと一緒に写真を撮ること、さらには男装している方と写真を撮ることなんてないので、未知過ぎて正直撮影前はあまりイメージが湧いていませんでした(笑)。
衣装は事前に見せていただいていたんですけど、着てみないと分からないですし……ウィッグやメイクは今日初めて見たので、どんな感じになるんだろう?って。
Tono 私もこんな美しい方のコスプレをプロデュースするなんて、なかなか経験できることではないので不安でした……!
――スタッフ一同大満足です!
Tono 良かったです……!
コスプレはやりたい時が始め時
――楓さんはこれまでコスプレしてみたいと思ったことはありましたか?
楓 あります! 昔から乙女ゲームがすごく好きで、ゲームのキャラクターのコスプレをしてみたいなと思っていたことはありました。だけど、ゲームキャラの衣装ってあんまり売っていないんですよね。
Tono たしかに……!
楓 とはいえ衣装はつくれないし、ウィッグもつくるのが難しそうだなと思ってなかなか挑戦できなくて。SNSでコスプレイヤーさんの写真を検索して、カッコいいな〜と思っていました(笑)。
Tono コスプレって衣装・ウィッグ・メイクといろいろな技術が必要だと思われがちなんですけど、私は技術のことを考える前に先に予定をつくるようにしていて。逃げられない状況をつくっちゃうんですよ(笑)。
楓 なるほど!(笑)
Tono クオリティはもちろん大事かもしれませんが、まずは「コスプレをした」という実績の方が大切だと思っています。そうやって自分を戒めているんです(笑)。
結局コスプレって自己満足の世界なので、自分が満足できたらそれで十分かなと思いながら活動しています。
――そんなTonoさんはコスプレイヤーとしてどれくらい活動されているんですか?
Tono 正確には覚えていないのですが、本格的にコスプレをするようになって5~6年くらいだと思います。
――コスプレを始めたのには何かキッカケが?
Tono コスプレを見るのが好きな友だちがいて、その子に「似合うよ! やってみなよ!」と言われて。もともとアニメが好きだったこともあり、それならやってみようかなとウィッグだけ買ってみたのですが結局コスプレはせず……。その後、たまたま複数人でコスプレをする機会があって、そこで初めて本格的にコスプレをしたのだと思います。
楓 へぇ……!
Tono 何か大きなキッカケがあったというより、やってみたら「楽しい!」と思ってハマってしまいました。
なので、コスプレはパッションですよ! やりたいと思った時が始め時!
楓 でも自分で衣装もウィッグもメイクも全部やっているのはすごいなと思います。
Tono やりたいコスプレの衣装が売られていなかったりどうしても生地にこだわりたかったりするので頑張ってつくっています。準備は本当に大変ですけど、集まって撮影している時間はめちゃめちゃ楽しいから、続けられているんだと思います。
楓カレンはコスプレの天性の才能の持ち主…!?
――Tonoさんはコスプレをしている時、コスプレしたキャラクターに成りきっているのでしょうか。
Tono 私は成りきろうと意識したことはないですね。ただ、キャラクターの格好をしてウィッグを被ると無意識のうちに成りきっているのかなと感じることはあります。友だちとコスプレをしている時に「今の〇〇(キャラクター)っぽいね!」と言われることがあって、意識はしていないけどそのキャラっぽい行動や仕草をしたくなっているのかもしれません。
――今回のようにオリジナルのコスプレをする時も意識はしていないんですか?
Tono オリジナルの時は意識しているかもしれません。私自身、オリジナルのコスプレをする時は自分でつくったキャラクターを好きにならないとモチベーションが上がりにくいんですよ。なので、今回のコスプレを含めどういうテーマや世界観でコスプレをするか決めている段階から、想像を膨らませてしっかり作り込んでいます。
――楓さんは女優のお仕事をされている時、役に入り込んでいるのでしょうか?
楓 私は役と自分を切り分けていない気がしています。痴女の役の時は違いますけど(笑)、それ以外は割と素に近いんじゃないかな。
台本に書いてあるキャラクターに近づけようと努力はしますけど……役をつくるぞ!と意気込むと逆に難しく感じてしまうから、そのままの自分でしか臨めないんですよ。
――今回のコスプレでは、カメラに撮られるタイミングでバッチリ表情をつくり込んでいたので、無意識に入り込んでいるのかなと思いました。
楓 全く意識していなかったです(笑)。
Tono もはや天性ですよね……! 表情もポージングもすごくお上手だったから、カメラに慣れているんだろうなと思いました。初めてのコスプレでカメラを向けられてすぐに表情をつくることってできないのですごい!
楓 今日はとにかくカップルの気持ちでいました(笑)。恋愛シミュレーションゲームが好きだから、本当にゲームから飛び出してきたみたいだなって。カップル気分で撮影ができてとにかく楽しかったです。
――ときめいているのが表情にも出ていました(笑)。
楓 あははは(笑)。
――今回コスプレをしてみて、今後もやってみたいと思いましたか?
楓 すごく楽しかったので、またやってみたいです。次は男装に挑戦してみたい!
Tono 見たい! 絶対に似合うと思います。今回のコスプレもすごく素敵だったので、これからたくさんコスプレをしてほしいです(笑)。