HOTEL SARA GRANDE
〒141-0022 東京都品川区東五反田1-20-3
https://sara-grande.jp/
5月26日にグランドオープンしたばかりのこのラブホテル、実はラブホ通の間では、ちょっと知られた存在。
オープン前、Twitterでユーザーから部屋のコンセプト案を募集。だから各お部屋は、採用者の案が反映された作りになっていて、ユーザーの声に寄り添った、信頼できるラブホテル。
ユーザー目線は、入ってすぐに納得の形で表れる。
ドリンクバーのほかに、生ビール、レモンサワー、ハイボールのアルコールドリンクバーもあり、1杯無料サービス。
入浴剤バイキングやレンタルシャンプーも、目移りしちゃうほど豊富。
そして駄菓子コーナーが併設され、懐かしのお菓子を部屋に持っていけるといううれしい遊び心も。
今日のお目当ては、スイートのランクに位置する702号室。「大空と大地の中」というコンセプトがかかげられているけど、一体どういうこと……?
その全貌に辿り着く前に、7階フロアに降りた瞬間に漂う、真新しいウッディな香りにうっとり。廊下は落ち着いたシティホテルのような雰囲気で、ラブホテルだってことをすっかり忘れてしまうほど。
いざ、お目当てのお部屋のドアを開ける。
東條「なにか描いてある? 『SARA Glamping Field』? グランピング? え~、どういう……すごっっ!!!!!」
東條さんが素で驚いた光景は、なんと室内にテント!
東條「ごめんなさいっ、普通に驚いてしまいました(笑)。テントもすごいけど、すっごく広いし、スクリーンもある! パッと見渡しただけで、それぞれの装飾品がグランピングのテーマに沿っていて、入っただけでわくわくします!」
入って右側には、ナチュラルカラーのベッドと、シンプルで質の良さそうなソファー。
テーブルは、各国エアラインのステッカーがぺたぺたと貼られたスーツケース!
ディテール、細かすぎる!
東條「こだわっていますねえ。見ているだけで楽しくなっちゃう」
はじける笑顔で、すっぽりと両足をソファに収める東條さん。視線の先は、クイーンサイズの腰高ベッド。ベッドサイドはウッドブロックが敷き詰められた温かみのあるデザインで、オレンジ色をゆらゆら灯すランタンが、間接照明として並ぶ。
東條「わああ。ふっかふかです。ずっと寝ていたくなる感触だなあ。ひとりだと広々として、いいですねえ」
頭が沈み、雲の上で大の字になっているような東條さん。仰向けになると、贅沢にあしらわれた、目に優しい生成りの天蓋を仰ぐことができる。
ベッドを堪能したあとは、ずっと気になっていた、左側のグランピングゾーンへ。
足を踏み入れた瞬間から、雰囲気一転。まるで正真正銘のアウトドア。
東條「さんかくのテント、かわいい! 見てみて、壁に星空と山の稜線が描かれているんですよ。ランタンは、えーっと、いち、にい、さん……6個も吊るされてる! えーっ、すごい、下にもランタンがありますねえ。ウッドチップが敷き詰められているし、外っぽい演出が細かい!」
床は人工芝の絨毯で、足の裏をやさしく刺激。壁の一面を覆う巨大スクリーンの前には、コスパの良さとセンスのよいデザインで人気のアウトドアアギアブランド「BUNDOK」のキャンプチェアが2脚。
その前に置かれたテーブルには、飯盒。ぱかっと開けてみると。
東條「おつまみのパックが3種類も! ウェルカムフードが入っていますよ! おいしそう。こんなのラブホで初めて見ました。このお部屋、ほんとうにすごい……」
360度、どこを見ても抜かりのないグランピングの演出。
そして念願のテントの中へ。
ふっと、外界から遮断されて“わたしだけの空間”が強調され、ずっとこもっていたくなる心地よさを感じる。
パートナーと密着してもいいし、ひとりでごろんと、なにも考えずに佇みたくもなる。
東條「はあ、落ち着くなあ。私、テントって狭くて好きです。プライベートではキャンプに行ったことはないんですが、少し前、撮影でキャンプしたことがありました。はじめて自分でテントを立てて、バーベキューして。夜は虫の音を聞きながら、ちょっと寒かったけど、それが野外っぽさを感じられておもしろかったです。男優さんとふたりで、『わくわくするね』って、閉めきったったテントの中でおしゃべりしました。外にいるのに、ジッパーを閉めるとすっごく閉鎖されて、ふたりだけの世界になるじゃないですか。楽しかったなあ」
巣ごもり中の小動物みたいな表情で思い出を語る東條さんは、すっかりこの空間が気に入ったようで、なかなか出てこない。
でも、このお部屋の攻略はまだまだ終わりそうにない。
東條「そうだ、プロジェクターもあるんだった! ここで1日すごすところだった~」
いそいそとキャンプチェアに座って、YouTubeで星空の映像をオン。東條さんのまっしろな頬がランタンのオレンジに染まって、キャンプ場で焚き火をしているような心模様になる。
東條「普段できないような、深い話をしたくなっちゃいますね。心も体も開放的になって、デトックスできそう。エッチする時間がもったいなくなっちゃうくらい、疑似キャンプ体験に浸れちゃう(笑)」
もうだいぶじっくりお部屋を探検した東條さんだけど、気づいてしまった。グランピングゾーンの奥の、カーテンのその先に。
開けると、全面ウッディなパウダールーム。とにかくおしゃれなデザインに、メイクがはかどること間違いなし。
東條「あー! メディヒールのフェイスパックがある! このパック、お高いんですよねえ。うれしいな、地味にポイント高いっ」
トイレも照明はランタンだし、世界観構築へのこだわりが、並大抵ではない。
さらに奥に進むと、やっぱりウッディを意識したバスルーム。ワンルームの部屋ほどありそうな広さに、東條さんも思わず「ひろっっ!」と声を響かせる。
強めなバブルが刺激的なジャグジーには、大きな窓から自然光が入って、野外気分を味わえる。
部屋の隅から隅まで徹底したネイチャーな世界観に圧倒された東條さんは、ようやくベッドで一息。
ワンピースのボタンをゆっくりと外すたびに、はしゃいでいた笑顔が大人びていく。
東條「今日は、もしここにプライベートで来ることができたら……って、いろいろ妄想しちゃいました。まずはあっちのお部屋のスクリーンに映画を流して、お酒を飲みながらいちゃいちゃするでしょ? そのままテントに入ってじゃれ合って、楽しいなあって感じのままイチャイチャして、『もうベッドいこう』って、流れでエッチしたいな。絶対楽しい!」
自然と溶け合う楽しさが醍醐味のキャンプに、エッチがプラスされるなんて、楽しいに決まってる。
誰もが持つナチュラルな欲望を、飾らない口調で教えてくれる東條さんのナチュラルなかわいさを、再確認する。
やっぱり、天然がいちばんいい。
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一緒にいられるなら、どこだっていい。
ーーなんて、ごめん、きれいごと。
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ーーなんて、ごめん、きれいごと。
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一緒にいられるなら、どこだっていい。
ーーなんて、ごめん、きれいごと。
どこだっていい、けど。ほんとうは、よりきれいでゴージャスがいいし、非日常を存分に味わいたいし、そんなに遠い場所じゃなくて気軽に行けて、お泊りセットも持っていきたくないし、お財布もあんまり傷まない……すべてのわがままを叶えてくれるところで、一緒にいたい。
そんな、”都合の良さ”がぎゅっと凝縮しているのが、今どきのラブホテル。
旅行誌には載らないけれど、遜色なく魅力的なホテルを、白桃はなさん(以下、白桃)とともに発掘&紹介してゆきます。